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2000年4月4日
先進安全研究車「ホンダASV−2」を完成

 本田技研工業(株)は、1995年に発表した先進安全研究車「ホンダ ASV」を最新の安全技術によってさらに進化させ、四輪車のみならず二輪車にも拡大した第二期の先進安全研究車「ホンダ ASV-2」を完成、各要素技術の実用化に向けた研究開発に着手すると発表した。
 この「ホンダ ASV-2」は、「運転負荷軽減、交通弱者保護、被害軽減」の3つを大きな技術テーマとし、二輪車・四輪車の双方を扱うホンダの特色を生かし、四輪車はもとより二輪車における先進安全技術を研究、特に、二輪車と四輪車の相互通信によるコミュニケーション技術である「二輪車・四輪車情報通信システム」を大きな特徴としている。
それぞれの研究テーマ別に、四輪車2台・二輪車2台で研究を進めている。
「ホンダ ASV-2」 1号車 (四輪車) =運転負荷・被害軽減研究車
「ホンダ ASV-2」 2号車 (四輪車) =交通弱者被害軽減研究車
「ホンダ ASV-2」 3号車 (二輪車) =予防安全研究車
「ホンダ ASV-2」 4号車 (二輪車) =衝突安全研究車

先進安全研究車
先進安全研究車 「ホンダ ASV-2」

 ホンダは、安全を車づくりの最重要課題の一つとして位置づけ、運転者の教育・啓蒙を主としたゼロ次安全から、衝突を未然に防ぐことを主とする一次安全、そして衝突時の傷害軽減を主とする二次安全など、それぞれの分野で積極的に取り組んできている。
 こうした安全思想を基に、1991年より運輸省が提唱する先進安全自動車(ASV)プロジェクトに積極的に参画、現在、第二期「ホンダ ASV-2」として次世代の安全自動車研究を推進している。


「ホンダ ASV-2」 二輪車・四輪車情報通信システムの概要

 二輪車と四輪車の双方を扱うホンダならではの特色を踏まえて、交通社会における二輪車と四輪車の共存を目的に新たに研究された技術である。
 典型的な二輪車と四輪車の事故である出合い頭や右折時の事故は、主に二輪車が小さいことによる接近速度・距離のドライバーの判断ミスや見落としが原因である。お互いの存在を正しく認識させて、ドライバーには二輪車に対する注意を喚起し、ライダーには一層の防衛運転を促すことにより事故を未然に防ぐことを目的としている。
 このシステムでは、二輪車と四輪車の双方に装備した通信システムにより、それぞれの車両の種類・位置・速度・方位などの情報を無線で相互に交換し、状況に応じてドライバーとライダーに警報音と音声メッセージで知らせ、見落としや判断ミスを防ぐことで出合い頭や右折時の事故を防止する。

特徴的な二輪車と四輪車の事故形態


四輪車側システム/二輪車側システム


「ホンダ ASV-2」 1号車(四輪車)=運転負荷・被害軽減研究車の概要

 高速道路での運転負荷を軽減しドライバーの疲労による認知判断の低下を軽減し、“うっかり、ぼんやり”が原因の追突事故などを防止する技術を搭載。
搭載技術
(1) 車線維持制御と車線逸脱警報
高速道路において、CCDカメラの画像処理によって車線表示を検知し、走行レーンを維持するようにドライバーのステアリング操作を支援する。走行中の車線から逸脱する可能性がある場合は警告音を発してドライバーに注意を促す。
(2) 車速/車間制御と渋滞追従制御
(渋滞追従制御付アダプティブ・クルーズコントロール)
同一レーン上の先行車を検知して、スロットル制御および必要に応じたブレーキ制御を行い走行速度を調整して車間距離を一定に保つ。さらに、交通渋滞の場合にはスロットルとブレーキの制御を併用し減速、自動停止、ドライバーの操作によって再発進を行い先行車に追従する。
(3) 追突速度低減システム
進路前方の車両との車間距離が短くなった場合には、警報音でドライバーに注意を促す。ドライバーが対応せずにそのまま前方車両に近付き危険な車間距離になった場合には、警報音とブレーキでドライバーに回避とブレーキ操作を促す。さらに追突が避けられないと判断した場合には、ドライバーのブレーキ操作を支援する緊急ブレーキで衝突速度を落として追突被害の軽減を図る。

運転負荷・被害軽減研究車
運転負荷・被害軽減研究車 「ホンダ ASV-2」1号車


「ホンダ ASV-2」1号車=運転負荷・被害軽減研究車の動作機能要約 「ホンダ ASV-2」1号車=運転負荷・被害軽減研究車の動作機能要約


「ホンダ ASV-2」 2号車(四輪車)=交通弱者被害軽減研究車の概要

 交通弱者である歩行者を保護する観点から、夜間ドライバーがいち早く歩行者を発見出来るように交差点などでの視認性の向上と的確な情報提供による予知・予防安全技術を搭載した。さらに、二輪車と四輪車の事故を回避するための二輪車・四輪車間の情報通 信システムも搭載している。
搭載技術
(1) 二輪車・四輪車情報通信システム
無線通信で車両の種類、速度、方位、位置などの情報を二輪車と相互交換して、ヘッドアップディスプレイの表示と警報音や音声メッセージで警告し、ドライバーの見落としや判断ミスを防ぐ。
(2) ホンダ・ナイトビジョン・システム
夜間の見えにくい歩行者を検知して、画像処理で強調した赤外線映像でヘッドアップディスプレイに表示。さらに警報音でドライバーに注意を促す。
(3) アクティブ・ヘッドライト
夜間の交差点やカーブでの事故低減のために、ヘッドライトの反射鏡上部をハンドルの切れ角に応じて旋回方向へ動かすことで道路状況に合わせた配光を実現し視認性を向上させる。


交通弱者被害軽減研究車 「ホンダ ASV-2」 2号車

「ホンダ ASV-2」2号車=交通弱者被害軽減研究車の動作機能要約
「ホンダ ASV-2」2号車=交通弱者被害軽減研究車の動作機能要約


「ホンダ ASV-2」 3号車(二輪車)=予防安全研究車の概要

 二輪車と四輪車の衝突回避のため、的確な情報支援による予知・予防安全技術を研究した二輪車。より視認性を高めるヘッドライトや、空気圧センサーを組み込むとともに、耐パンク性能を大幅に向上させたタイヤなど予知・予防安全技術を開発。
搭載技術
(1) 二輪車・四輪車情報通信システム
二輪車と四輪車の相互の無線通信により、両車の接近状態をライダーに情報提供し、誤認や見落としの防止に役立てる。ライダーには、ウインドスクリーンに表示される情報やヘルメットに装着されたスピーカーによって警報音や音声メッセージで注意を喚起し、衝突回避操作を促す。
(2) 二輪車用ディスチャージ・ヘッドライト
従来のハロゲンタイプに比べ、配光面積、路面照度を増加させる事で視認性を大幅に向上させた。
(3) タフアップタイヤと空気圧モニター
チューブレスタイヤ内側を特殊二重構造とし、パンク防止液を封入した新形状チューブレスタイヤで、パンクタフネスを 向上させている。
尚、前・後輪に空気圧センサーを装着し、空気圧値を表示する。また、空気圧低下時に、警告を発しライダーに注意を促す。

予防安全研究車
予防安全研究車 「ホンダASV-2」 3号車

「ホンダ ASV-2」3号車=予防安全研究車の機能要約


「ホンダ ASV-2」 4号車(二輪車)=衝突安全研究車の概要

 前面衝突時の衝突安全技術として、ライダーを保護する二輪車用エアバッグと衝撃吸収性能向上ヘルメットを研究。
搭載技術
(1) 二輪車用エアバッグ
前面から衝突した際に、ライダーに加わる衝突エネルギーを吸収し、ライダーが二輪車から離れる際の速度を低下させる事で、相手の車や路面 などとの打撃による傷害を大幅に低減させる。
(2) 衝撃吸収性能向上ヘルメット
従来の垂直方向の衝撃吸収性能に加え、新たに回転方向の衝撃吸収性能を向上させる構造で、頭部打撃時の傷害を軽減する全く新しい構造のヘルメットを研究した。

衝突安全研究車 「ホンダASV-2」 4号車
衝突安全研究車 「ホンダASV-2」 4号車

二輪車専用エアバッグの構成

二輪車専用エアバッグの構成



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