ニュースリリース

2000年01月17日ニュースリリース

2000年HONDA四輪モータースポーツ計画 四輪参戦計画について

海外活動

米国

CART チャンピオンシップ・シリーズ

アメリカンホンダの子会社ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(Honda Performance Development, Inc.)社は、2000年のCART/FedExチャンピオンシップ・シリーズ(FedEx Championship Series)へ、エンジンサプライヤーとして継続参戦する。
エンジンは新たにHR-0エンジンを開発。チームは、アメリカでのレースで通算202勝という記録を持つマールボロ・チーム・ペンスキーが新たにホンダ・ターボV-8ユーザーチームとして加入し、チーム・クール・グリーン、ウォーカー・レーシング、マクドナルド・チャンピオンシップ・レーシングの4チームとなる。ドライバーは、元F1ドライバー中野信治がウォーカー・レーシングに加入、ジル・ド・フェランはマールボロ・チーム・ペンスキーへ移籍し、エリオ・カストロ・ネベスと新たなコンビを組むこととなり、合計4チーム6名の体制となる。
また、CART Championship Seriesの活性化を願い、本年もシリーズの内2レースへのサポートを継続する。

●参戦体制

チーム名 ドライバー(国籍) シャシー/
タイヤ
マールボロ・チーム・ペンスキー(Marlboro Team Penske) ジル・ド・フェラン(ブラジル)
(Gil de Ferran)
エリオ・カストロ・ネベス(Helio Castro-Neves)(ブラジル)
レイナード/
ファイアストン
チーム・クール・グリーン
(Team KOOL Green)
ポール・トレイシー(カナダ)(Paul Tracy) 
ダリオ・フランキッティ(Dario Franchitti)(スコットランド)
レイナード/
ファイアストン
ウォーカー・レーシング
(Walker Racing)
中野 信治(日本)
(Shinji Nakano)
レイナード/
ファイアストン
マクドナルド・
チャンピオンシップ・レーシング(McDonald's Championship Racing)
ブライアン・ハータ(アメリカ)
(Bryan Herta)
スイフト/
ファイアストン

●エンジン概要

型式:HR-0
形式:水冷V型8気筒 DOHC 32バルブ ターボチャージャー付き
総排気量:2.65L
フューエルインジェクション:ホンダ・モトローラ PGM-FI
イグニッション: ホンダ・TDK CDI
燃料:メタノール
最高出力:850PS/15,000rpm以上(40inch boost)

F1世界選手権

車体技術者を含めた次世代の技術者の育成、革新技術をスピーディに開発し投入できる体制づくり、ファンの皆様と夢を分かち合い、グローバルなホンダブランドイメージを向上させることを目的に、ブリティッシュ・アメリカン・レーシング(British American Racing)とジョイントし、「ブリティッシュ・アメリカン・レーシング・ホンダ」として、F1世界選手権へのチャレンジを開始する。
英国バークシャー州に拠点を置くホンダ・レーシング・ディベロップメント(Honda Racing Development Ltd.)を前線基地として、開発初期段階から車体とのマッチングを考慮した新設計V10エンジン「ホンダRA000E」を開発、実戦に投入する。
すでに、ホンダRA000Eを搭載したニューマシン「BAR002」は、昨年12月にシェイクダウンテスト等の初期テスト走行を終え、開幕に向け準備を整えている。

●チーム概要

FIA登録チーム名:ラッキーストライク レイナード ブリティッシュ アメリカン レーシング BAR ホンダ
         Lucky Strike Reynard British American Racing BAR Honda
マネージング・ダイレクター:クレイグ・ポロック(Craig Pollock)
テクニカル・ディベロップメント・ダイレクター:エイドリアン・レイナード(Adrian Reynard)
所在地:英国ノーザンプトン州ブラックリー
車両:BAR002
ドライバー:ジャック・ビルヌーブ(Jacques Villeneuve 国籍:カナダ)
      リカルド・ゾンタ(Ricardo Zonta 国籍:ブラジル)

●ホンダ・レーシング・ディベロップメント概要

社名:ホンダ・レーシング・ディベロップメント
   Honda Racing Development Ltd.
社長:田中 詔一
テクニカル・ダイレクター:西澤 一俊
所在地:英国バークシャー州ブラックネル
活動内容:F1レース活動の前線基地として
     ・エンジンのメンテナンス
     ・車体技術の日本へのフィードバック
     ・渉外/広報活動 等

●2000年ホンダF1エンジン概要

型式:ホンダRA000E
形式:3.0L V型10気筒 自然吸気
出力:800馬力以上
バルブ駆動 :エアーバルブ(4バルブ/気筒)
吸気:可変吸気

欧州

欧州ツーリングカーレース

'99モデルとしてフルモデルチェンジをした英国製(Honda of the U.K. Manufacturing Ltd.生産車)アコードをベースとした3台が、英国ツーリングカー選手権シリーズ(Auto Trader RAC British Touring Car Championship:通称/BTCC)にチーム・ホンダ・スポーツから参戦。
ドライバーは、ジェームス・トンプソン(James Thompson)、トム・クリステンセン(Tom Kristensen)、ガブリエル・タルキーニ(Gabriele Tarquini)の3名が予定されている。

国内

全日本GT選手権(JGTC)

'97年より、国内レーシングカー・コンストラクター(株)童夢と(株)無限の共同事業「無限×童夢プロジェクト」を結成。N-GT仕様NSXを開発し、JGTCへ参戦してきた。本年は、さらに開発・熟成を進めた2000年型ホンダNSXを「無限×童夢プロジェクト」より、JGTC参戦チームへ供給すると同時に、「無限×童夢プロジェクト」もレーシングチームとして参戦する。チーム体制は新たなチームを加えた新体制となり、4チーム/5台が参戦する。

車両概要(N-GT仕様 ホンダNSX)


型式
全長×全幅
ホイールベース
トレッド(フロント×リア)
重量
フレーム
NA2
4,430×1,910(mm)
2,530(mm)
1,580×1,585(mm)
1,100kg以上
アルミモノコック構造+鋼管ロールゲージ+CFRP補強



型式
形式
総排気量
燃料供給形式
点火形式
バルブ形式
最高出力
最大トルク
C32B(DOHC VTEC)ベース
水冷V型6気筒横置
3.5L
ホンダ PGM・FI
ホンダ PGM・IG
DOHC 4バルブ
480PS以上
40kg-m以上
ミッション ヒューランド製 6速シーケンシャル
サスペンション ダブルウィッシュボーン+
ショーワ製 インボードダンパーユニット
ブレーキ AP製 フロント6ポット&リア4ポット キャリパー
タイヤ フロント 280/35R18:リア 330/40R18

参戦体制(ゼッケン順)

No. マシン名 エントラント名 監督 ドライバー
8 ARTA NSX AUTOBACS RACING
TEAM AGURI
鈴木 亜久里 鈴木 亜久里
土屋 圭市
16 Castrol 無限 NSX 無限×童夢プロジェクト T.B.A 中子 修
道上 龍
18 TAKATA 童夢 NSX 脇阪 寿一
金石 勝智
64 Mobil 1 NSX Mobil1 Nakajima Racing 中嶋 悟 TBA
TBA
100 T.B.A チーム国光
with MOONCRAFT
高橋 国光 飯田 章
服部 尚貴

※後日発表

無限への開発技術支援

(株)無限へのF1をはじめとするエンジン開発技術支援、JGTCやシビックレースなどの車両やパーツの開発、及び様々な実験的車両の開発技術支援を継続。