本田技研工業(株)は、全国のホンダ四輪車販売会社を対象に「グリーンディーラー認定制度」を導入すると発表した。
ホンダは、商品の研究開発から廃棄でのライフサイクルに企業責任をもつというライフサイクルアセスメントの思想に基づき、環境への取組みを強化している。 1月から導入されるこの環境マネジメントの社内認定制度は、商品の「販売」段階における環境への取組みを向上させるもので、これにより、販売・サービスの第一線での環境問題を解決し、お客様、地域社会に喜ばれる地球環境保全に貢献する「グリーンディーラー」の育成を目指す。
この制度の特長は、環境マネジメントシステムに関する国際規格である「ISO 14001」のノウハウを取り入れ、環境対応項目を法規対応、環境美化、省エネルギー対策など販売会社の環境実態に合った内容に絞り込んだことであり、これにより、実務的で、かつ継続的な環境保全活動となるようにしている。
グリーンディーラーの認定はステップ方式で行われ、第1ステップでは、法規対応・環境美化に関する評価項目をクリアした販売店を「グッドグリーン店」として認定。環境・効率改善項目が評価項目として追加される第2ステップをクリアすれば「ベストグリーン店」として認定され、業界トップクラスの環境保全活動が実践される。申請・審査・認定は年2回行われ、認定結果は3年間有効となる。
2001年末までに第1ステップ、2002年末まで第2ステップをクリアできるよう 活動推進していく。
・第1ステップ:2000年4月より受付開始、2001年末までのクリアを目標
・第2ステップ:2001年4月より受付開始、2002年末までのクリアを目標
グリーンディーラー認定制度展開に先立ち、(株)ホンダクリオ京都、(株)ホンダベルノ愛知、(株)ホンダプリモ東京南の計3社はISO14001環境マネジメントシステムの認証取得を推進してきた。 この結果、自動車販売会社としては初めてクリオ京都の本社と全10拠点が昨年11月27日に認証を取得、続いてベルノ愛知の本店と全22拠点が12月14日、プリモ東京南については、本社と全6拠点が1月12日に認証を取得した。 これら販売会社の販売拠点はISO14001の認証取得活動を通じて得られたノウハウを生かし「グリーンディーラー」のモデル店となり、ホンダのグリーンディーラー展開に貢献していく。