ニュースリリース

2000年01月11日ニュースリリース

ホンダ、SULEVアコードの価格を発表 インサイトがシエラ・クラブ賞を受賞

  • 本田技研工業(株)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス市、社長:雨宮高一)は、米国西部時間2000年1月7日に以下を発表致しましたので、その内容をご案内致します。

ご参考

ロサンゼルス発 1月7日――アメリカン・ホンダモーターは、カリフォルニア州の極超低公害車(Super Ultra Low Emission Vehicle 略称:SULEV)基準を満たすアコードの2000年モデルの価格を発表した。同モデルは、従来機種に比べて100ドル高の23,200ドルで今月末に発売される。

今回のSULEV認定は、2.3リッター4気筒エンジンを搭載した2000年モデル アコードEXタイプのオートマチックトランスミッション仕様に適用され、米国で初めて販売されるSULEV車両となる。SULEVは、2004年から米国カリフォルニア州にて施行される新・自動車排出ガス規制「LEV II」の中に設定された最も厳しい基準であり、同州のLEV基準に比較しても86%の削減が要求される。カリフォルニア州大気資源局(The California Air Resources Board 略称:CARB)は、SULEV車両は、10万マイルの走行において、オゾン生成の原因となる炭化水素を2.3ポンドしか排出しない、としている。

一方、ホンダ インサイトが、米国の環境保護団体であるシエラ・クラブの「環境工学優秀賞(Sierra Club Award for Excellence in Environmental Engineering)を受賞した。これは同団体の108年の歴史の中で、初の工業製品の受賞となる。

インサイトは米国初のガソリン/電気のハイブリッドカーとして昨年の12月に発売され、市街地61mpg(マイル・パー・ガロン)/高速道路70mpgというEPA史上最高の燃費認定を受けている。

シエラ・クラブの執行役員であるカール・ポープ氏は「この賞は人々が実際に買って使うことの出来る車に対して贈られるものである。ホンダが開発したインサイトは、全米50州で既に販売されている。我々は人々に、環境に深く配慮した商品が手に入る状態になっているということを知ってもらいたいのだ。」と述べた。

アメリカン・ホンダモーター 執行副社長のトム・エリオットは、「SULEVアコードとインサイトは、自動車分野の環境問題対応において先進技術を可能な限りいち早く市場投入していくという、ホンダのコミットメントの一例である。また、インサイトが工業製品として初めてシエラ・クラブの環境工学優秀賞を授かることを大変名誉に思う。」と語った。

SULEVアコードとインサイトは、他に先駆けてきたホンダの環境に対する取り組みの最新事例の一つである。ホンダは、1995年にガソリン自動車として初めてLEV基準を達成し、1997年には米国50州でLEV車両を販売すると同時に、カリフォルニア州ULEV基準をガソリン自動車として初めて達成している。また、ホンダは天然ガス自動車 シビックGXについてもSULEV認定を取得している。

補足:カリフォルニア州LEV II規制について
米国カリフォルニア州にて2004年から施行される新・自動車排出ガス規制。 主な規制強化内容は、
1. SUV、ミニバン、ピックアップトラックなどのライトトラック領域の規制強化
2. 窒素酸化物(NOx)排出規制強化(現行LEV/ULEVのNOx規制強化)
3. SULEV基準を新設定
他、総合的規制強化となっている。

カリフォルニア州排出ガス規制値一覧

 

LEV I

LEV II

炭化水素

一酸化炭素

窒素酸化物

炭化水素

一酸化炭素

窒素酸化物

Tier 1

0.25

3.4

0.4

 

 

 

TLEV

0.125

3.4

0.4

 

 

 

LEV

0.075

3.4

0.2

0.075

3.4

0.05

ULEV

0.040

1.7

0.2

0.040

1.7

0.05

SULEV

 

 

 

0.010

1.0

0.02

(単位:グラム/マイル)
  • 上記は5年/5万マイル走行時の耐久エミッション数値
    但し、SULEVのみ12万マイル走行時の耐久エミッション数値
アコード

アコード

SULEV

SULEV