ニュースリリース

1999年05月06日ニュースリリース

空冷4ストロークV型2気筒汎用エンジン 「GX670/GX620 K1/GX610 K1」を新発売

本田技研工業(株)は、パワフルで耐久性に優れた高信頼エンジンとして好評をいただいているGXシリーズに、そのラインナップをさらに広げる新V型2気筒エンジンシリーズ「GX670/GX620 K1/GX610 K1」を5月6日(木)に発表。 

GX670

GX670

GX670は6月1日(火)より、GX620 K1、GX610 K1は5月10日(月)より全国のホンダ汎用商品取扱店から発売する。 
 この、「GX670/GX620 K1/GX610 K1」は理想的な燃焼室形状と優れた吸・排気効率により、低燃費と高出力という相反する性能を高次元で両立させるOHV機構を採用しスムーズで安定した出力特性を持ち、クリーンで低燃費、しかも90°V型構造による低騒音、低振動を実現。次世代エンジンとして人と環境に優しくCARB/EPA排ガス規制をクリア。様々な用途に対応するバリエーションを豊富に用意。さらにマイナス30℃の極寒冷時でも簡単にエンジンが始動する信頼性の高いセルフスターターを標準装備。ホンダの持つ4ストロークエンジン技術により、2001年EPA規制の先行取得を可能とするクリーンな排出ガスや、群を抜く経済性、容易なメンテナンスや始動性を実現している。 
 新V型2気筒シリーズはOEMをはじめ幅広い用途に対応する動力源として開発され、LES,SAE準拠の多種の出力取り出し軸  やマウントフランジを各種用意している。

*多種のPTO軸
(パワーテイクオフシャフト=動力取り出し軸)を用意
GX670:2種類 
GX620 K1:3種類

新V型2気筒汎用エンジンの特徴

高い信頼性と耐久性

  • マイナス30℃の極低温時でも簡単にエンジンが始動する信頼性の高いセルフスターターを標準装備
  • 信頼性の高いトランジスタマグネトー点火方式で、安定した低速回転も可能
  • 軽く引くだけでスムーズに始動できる遠心式のメカニカルデコンプシステムを採用
  • 自動車と同様のオイルポンプによる潤滑システムとカートリッジ式のオイルフィルターを採用し耐久性を向上
  • 負荷の変動によるエンジンの回転ムラを低減するために別軸ガバナー機構と軸受け部にニードルベアリングを採用し、安定した回転を実現。

低騒音

  • カムギアとオイルポンプギアに軽量で耐熱性を備えた高耐久性樹脂製ギアを採用し、ギアの噛合せ音を低減。
  • 樹脂製ファンカバーを採用しエンジンの騒音を低減。
  • ファンの回転によるピッチノイズを低減するため、羽根の位置を変則的に配列した不等ピッチシロッコファンを採用。
  • クランクケースの剛性を上げ、また、各部の形状を最適化することによりメカニカルノイズを低減。

低振動

  • このクラス世界初の高強度アルミ焼結コンロッドを採用し、往復部の重量軽減を実現。

環境性能

  • 2001年EPA規制を先行取得予定

販売計画台数 (国内・年間)

シリーズ合計

5,000台

輸出計画台数 (年間)

シリーズ合計

45,000台

全国希望小売価格(国内・消費税含まず)

GX670

208,000円

GX620 K1

184,000円

GX610 K1

172,000円

主要諸元

機種名 GX670 GX620 K1 GX610 K1
形 式 空冷4ストローク90°2気筒ガソリン(OHV)
ボア×ストローク(mm) 77×72 77×66
総排気量(cc) 670 614
推奨最大運転出力 
[kW(PS)/rpm]
15.8(21.5)/3,600 13.2(17.9)/3,600 11.9(16.2)/3,600
最大出力[kW(PS)/rpm] 17.7(24)/3,600 14.7(20)/3,600 13.2(18)/3,600
最大トルク[Nm(kg-m)/rpm] 50.8(5.18)/2,500 44.1(4.5)/2,500 43.1(4.39)/2,500
回転方向 左(出力軸側より見て)
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
燃料消費率 [g/kWh(g/PSh)] 
(連続定格出力時)
360(265) 313(230)
潤滑油( リットル) 1.9 1.8
気化器 横形バタフライ式(ツーバレル) 横形バタフライ式
点火方式 トランジスタ式マグネトー
始動方式 セルフ式 セルフ式/リコイル式
調速方式 遠心重錘式
潤滑方式 強制給油式
発電機出力(V-A) 12-20 12-3又は12-20
乾燥重量(Kg) 43 42
全装備重量(kg) 45 43
全長×全幅×全高(mm) 412×471×457 388×457×452
騒音レベル ローサイドマフラー 81 80
ハイマウントマフラー 84 79 78