ホンダは次世代のパワープラントとして注目されている、燃料電池を搭載した電気自動車について、「FCX-V1」「FCX-V2」という2種類の実験車を公開した。
「FCX-V1」は純水素を燃料とし、これを水素吸蔵合金に貯蔵するもので、バラード社製の燃料電池スタックを搭載している。
「FCX-V2」はメタノールを燃料とし、独自開発の改質器により水素を取り出すもので、ホンダ製の燃料電池スタックを搭載している。
これらの実験車両は、いずれも電気自動車用に専用設計されたホンダEVプラスの車体を使用しており、小型・高効率駆動用モーター、制御システムなどもホンダの自社開発によるものである。
ホンダはかねてより将来の燃料インフラ動向や、技術の蓄積を念頭に燃料電池車の開発を進めており、2003年には市場に投入することを目標としている。