本田技研工業(株)は、高性能な水冷・2ストロークエンジンを搭載したモトクロス競技専用車 「ホンダ CR125R」をフルモデルチェンジし、また、 「ホンダ CR250R」をマイナーモデルチェンジし、 9月25日より発売する。そして、ビギナーに好評な 「ホンダ CR80R/80R2」の車体色を変更し、 8月5日より発売する。
このCRシリーズは、日本はもとより世界各国の不整地で行われているモトクロス競技に使用する競技専用車で、過酷なレースで鍛え、磨かれたレーシングテクノロジーを注ぎ込んで開発したものである。
CR125Rは、エンジン、フレームともに新設計で全回転域での扱いやすいトルク特性の実現と、乗り心地、旋回性など操縦安定性の大幅な向上により総合性能を一段と向上させている。
1,000台
599,000円
509,000円
298,000円
314,000円
(地域希望小売価格の一例:
北海道は<CR250R>15,000円高、<CR125R>12,000円高、<CR80R/80R2>8,000円高、 沖縄は、<CR250R>9,000円高、<CR125R>8,000円高、<CR80R/80R2>5,000円高、 その他一部地域を除く。)(参考価格。消費税を含まず。)
エンジンはクランクケース以外のすべてを新設計とし、従来のH.P.Pバルブ(横開き型)から、R.C.バルブ(縦開き型)に変更。低・高速回転域の優れたトルクに加え中速回転域のトルク特性を向上させている。さらに、キャブレターはTMXタイプを採用し、低速でのレスポンスの向上と中速から高速へのつながりをスムーズにしている。また、クラッチ容量のアップやエアクリーナーケースの大容量化、そして左右分割型ラジエーターの採用など、低速・中速・高速、全域のパワーやトルク特性を向上させるとともに、より扱いやすく、耐久性と信頼性を高いものとしている。
98年型から採用しているアルミツインチューブフレームは、今回新設計とし日の字断面のメインパイプのサイズなどを変更。ヘッドパイプの成形方法も押し出し成形から鍛造に変更し、ダウンチューブも2本からシングルにするなど、軽量でありながらも高剛性としなやかさを高いレベルで実現している。また、足回りはリアのリンクレシオの変更やスイングアームの高剛性化。フロントは新構造のフロントフォークの採用やトップボトムブリッジの高剛性化と、バネ下重量の軽量化を図るなど乗り心地とサスペンションの路面追従性能を向上させている。
鮮烈なレッドにウイングマークを大胆にあしらったデザインを施しアグレッシブなイメージとしている。
2000年型モデルでは、新形状の排気バルブとすることで中・高速域での高いレスポンス性を実現している。また、メインバルブと作動が同時であったサブバルブの開閉タイミングを変更し低速から高速へのつながりを向上させている。さらに、ガバナー特性を今迄のON/OFF特性から、バルブの切り替えポイントに幅を持たせ、スムーズなトルク特性を実現した。また、キャブインシュレーターのインテーク形状をフラットにし、中・高速域のトルク特性を向上。エアクリーナーケースの大容量化などにより、全域でより扱い易いエンジン特性を実現しているとともに、ラジエーターも左右分割型を採用し容量を増すことで耐久性と信頼性を高めている。
CR125R同様、フレームは新設計で、日の字断面のメインパイプのサイズなどを変更。ヘッドパイプの成形方法も押し出し成形から鍛造に変更。ダウンチューブも2本からシングルにするなど軽量でありながらも高剛性としなやかさを高いレベルで実現している。また、足回りはフロントフォークのスライドパイプの内面の加工方法を変更し作動性を向上させるなど、各部の熟成を図り高い限界性能とソフトな乗り心地を達成している。
カラーリングは、CR125R/CR250Rと同一のイメージとし躍動感にあふれたデザインとしている。*CR80R/CR80R2の主要諸元に変更はありません。
通称名 | CR250R | CR125R | |
型式 | ME03 | JE01 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.189×0.823×1.263 | 2.169×0.823×1.283 | |
軸距(m) | 1.487 | 1.467 | |
最低地上高(m) | 0.331 | 0.340 | |
シート高(m) | 0.933 | 0.942 | |
乾燥重量(kg) | 97.0 | 87.5 | |
エンジン型式・冷却方式 | 水冷2ストローク・ピストン リードバルブ単気筒 | 水冷2ストローク・クランク ケースリードバルブ単気筒 | |
総排気量(cm 3 ) | 249.3 | 124.8 | |
内径×行程(mm) | 66.4×72.0 | 54.0×54.5 | |
圧縮比 | 8.7 | 8.75 | |
最高出力(PS/rpm) | 58.2/8,000 | 41.0/11,500 | |
最大トルク(kg-m/rpm) | 5.20/8,000 | 2.76/11,000 | |
キャブレター型式 | PWK00B(メインボアφ38mm) | TMX01A(メインボアφ36mm) | |
燃料タンク容量(L) | 7.5 | 7.5 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1 速 | 1.800 | 2.357 |
2 速 | 1.470 | 1.470 | |
3 速 | 1.210 | 1.579 | |
4 速 | 1.000 | 1.333 | |
5 速 | 0.869 | 1.130 | |
6 速 | - | - | |
減速比(1次/2次) | 3.000/3.846 | 3.150/4.000 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 27°44´/113.8 | 26°21´/111.0 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21 | 80/100-21 |
後 | 110/90-19 | 110/90-19 | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
後 | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) (クッションストローク315mm) | テレスコピック式(倒立サス) (クッションストローク315mm) |
後 | スイングアーム式(プロリンク) (アクスルトラベル317.9mm) | スイングアーム式(プロリンク) (アクスルトラベル317.9mm) | |
フレーム形式 | アルミツインチューブ | アルミツインチューブ |
通称名 | CR80R | CR80R2 | |
型式 | HE04 | ||
全長×全幅×全高(m) | 1.787×0.772×1.120 | 1.905×0.772×1.177 | |
軸距(m) | 1.246 | 1.289 | |
最低地上高(m) | 0.320 | 0.366 | |
シート高(m) | 0.833 | 0.877 | |
乾燥重量(kg) | 65.0 | 67 | |
エンジン型式・冷却方式 | 水冷2ストローク・ピストンリードバルブ単気筒 | ||
総排気量(cm 3 ) | 79.4 | ||
内径×行程(mm) | 46.0×47.8 | ||
圧縮比 | 8.4 | ||
最高出力(PS/rpm) | 25.7/12,500 | ||
最大トルク(kg-m/rpm) | 4.50/11,000 | ||
キャブレター型式 | PE68D(メインボアφ28mm) | ||
燃料タンク容量(L) | 5.8 | ||
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | ||
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | ||
変速比 | 1 速 | 2.333 | |
2 速 | 1.722 | ||
3 速 | 1.400 | ||
4 速 | 1.174 | ||
5 速 | 1.000 | ||
6 速 | 0.855 | ||
減速比(1次/2次) | 4.117/3.267 | 4.117/3.666 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 26°43´/75.0 | 27°48´/99.0 | |
タイヤサイズ | 前 | 70/100-17 | 70/100-19 |
後 | 90/100-14 | 90/100-16 | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) (クッションストローク275mm) | テレスコピック式(倒立サス) (クッションストローク275mm) |
後 | スイングアーム式(プロリンク) (アクスルトラベル280mm) | スイングアーム式(プロリンク) (アクスルトラベル292mm) | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |