ニュースリリース

1998年04月14日ニュースリリース

ホンダ、ソーラー発電システムの技術概要を発表

 本田技研工業株式会社は、太陽光を集光・追尾する方式のソーラー発電システムの技術概要を発表した。

ソーラー発電システム <モデル機>

ソーラー発電システム <モデル機>

 このシステムは、太陽光をレンズで集めることによって高倍率の光を高効率ソーラーセルに照射する方式を採用している為、ソーラーセルの使用量を大幅に低減させ発電コストを下げるとともに、常に太陽を追尾する機能により太陽光を効率よく利用出来るようにした。 

 ホンダは、環境にやさしいクリーンエネルギー関連技術の開発を積極的にすすめており、このシステムもその一環である。 

 この集光式ソーラーセルはアメリカ カリフォルニア州、サンパワー社製のもので、ホンダは同社へ出資をしている。 

 なお、この技術内容はツインリンクもてぎ内の『ホンダファンファンラボ』にて4月15日から公開される。また、「家庭用吸収式ヒートポンプエアコン」「ガスヒートポンプエアコン」「家庭用コージェネレーションシステム」やこの「太陽光発電システム」を組み込んだ“エコ・エネルギーコテージ”を現在建設中であり6月1日から公開の予定である。

このシステムの特徴

  • 集光倍率において、実用機として世界最高倍率(270倍以上)を実現
  • 一般的なソーラー発電システムと比較して、ソーラーセル使用量が約1000分の1であり、出力あたりのコストおよび製造にかかるエネルギーも大幅に低減できる。
  • 太陽を追尾することにより、太陽光のエネルギーを有効に活用できる。
集光部のモデル図

『ファンファンラボ』展示モデルの諸元

発電出力 720W
受光面積 5.0m2
総重量 150kg
単位レンズサイズ 255mm×255mm
総レンズ数 72個
追尾機構 時角と仰角の2軸追尾