本田技研工業（株）は、'８８年に発売以来、狭角Ｖツインエンジン特有の力強く、鼓動感溢れる走り味と、ゆったりとした快適な乗り心地などで、近年大好評を得ているアメリカンスタイルのスポーツバイク「ホンダスティード（４００）」のエンジン出力特性を向上させるとともに、力強くワイルドなイメージの「ホンダスティードＶＳＥ」を'９６年１月２０日より発売する。

　このスティード・シリーズは、水冷・狭角Ｖツインエンジンを搭載し、特に低・中回転域で力 強い出力特性を発揮させ、ロング＆ロー（ホイールベース１，６００ｍｍ／シート高６８０ｍｍ） の車体などとあいまって、ゆったりと快適なクルージング走行が楽しめ、長くつきあえるスポー ツバイクとして大変好評を得ているモデルである。 
　今回、第３１回東京モーターショーに参考出品し、力強くワイルドな外観や、各部の凝った作 り込みなどで若者を中心に好評を得た「ホンダスティードＶＳＥ（４００）」をタイプ追加する とともに、スティード（４００）のエンジンの出力特性を向上させると同時に全車（６００／ ４００）に質感の高い立体エンブレムを燃料タンク両サイドに配することで高級感を演出している。

１１，０００台

１，０００台

５９９，０００円

５６９，０００円

５９９，０００円

６２９，０００円

　外観・デザインは、ヘッドパイプ部から後輪の車軸部までを一直線に見えるように構成し、繊 細なフィンを持つＶツイン・シリンダーのエンジンを三角形のシルエットで抱え込むレイアウト としたデルタ・シェイプデザインを基調に、ティアドロップ（涙滴）型フューエルタンクやスリ ムな右出し２本マフラーなど、艶やかで質感の高いパーツを各所に配置し、伝統的なスタイルを 大切にしながらも独特な個性を主張している。 
　また「スティードＶＳＥ」には全面切削加工を施した質感の高いアルミ製のディッシュホイー ルにチューブレスタイヤを装着するとともに、跳ね上がり気味のリアフェンダーや、専用のシー ト、サイドカバー、グラブバー、ニュータイプの幅広ハンドルを採用し、燃料タンクのニュー・ グラフィックとあいまって力強く、ワイルドなイメージを強調している。 
　エンジンは、今回ミッションのギア比ならびにキャブレターのセッティング変更、さらにマフ ラーの内部構造を変更することで、最高出力（３０ＰＳ／７，５００ｒｐｍ→３１ＰＳ／７， ５００ｒｐｍ）ならびに最大トルク（３．３Ｋｇｍ／５，５００ｒｐｍ→３．４Ｋｇｍ／５， ５００ｒｐｍ）、燃料消費率（３７．０ｋｍ／L→３７．２ｋｍ／L〔６０ｋｍ／ｈ定地走行テ スト値〕を向上させることで、特に低・中回転域で力強い出力特性とするとともに、歯切れの良 い排気音と鼓動感を演出している。