エンジンは、定評の水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒・399ccを搭載。今回、シリンダー下部の側面部分に冷却フィンを新たに追加するとともに、シリンダーヘッドカバーを大型化し、エンジン全体をブラック基調とすることで、より精悍で力強いエンジン外観としている。
また、今回バージョンRタイプには、エンジン回転数とスロットル開度さらにスロットルの区間移動速度を検知し、走りに応じた理想的な点火時期を供給するPGM-IG(電子制御点火装置)を採用し、キャブレターやエア・ファンネル長等の吸気系の変更と、排気効率の良い軽量アルミ製サイレンサーを採用した新設計の排気系や最適のバルブ開閉時期を設定することによって、一段と幅広い回転域で力強いパワー・フィーリングを発揮させるとともに、微妙なアクセル操作にも俊敏に応答するレスポンス性を実現している。
フレーム・足廻りは、より幅広い走行状況で素直な乗り味が得られる丸型断面パイプのダブルクレードル・フレームを採用。バージョンRタイプのフレームには、ダウンチューブにクロスパイプを追加し、適度な靱性と剛性を両立させている。さらにフロントサスペンションにはスムーズな減衰力特性を発揮するダンパー構造を採用するとともに、リアサスペンションには、ハードな走行時にも、安定した減衰力特性を発揮する放熱性に優れたリザーバータンク付きダンパーを装備し、長めのホイールベースとあいまって快適な乗り心地と手応えのあるダイナミックな操縦特性を両立させている。
さらに、2人乗車時にも余裕ある長さとフィット感を大切にしたシート下には、小物類を収納できる5.5Lの容量を持つユーティリティボックスを装備するとともに、ツーリングなどに役立つ荷掛けフックを左・右4箇所に装備し、使い勝手の良いものとしている。
ブレーキは、フロントに制動フィーリングに優れた油圧式ダブルディスク、リアには油圧式シングルディスクを装備しており、前・後のチューブレスタイヤ(前:110/70-17
54H、後:140/70-17 66H)や、軽量の3本スポークアルミホイールの組み合わせとあいまって、バネ下重量を軽減し、軽快な走り味を実現している。
デザインは、滑らかな曲線と面で構成した力強くボリューム感ある大容量(18L)の燃料タンク形状、独立したサイドカバー、躍動感ある跳ね上がり気味のリアカウルなどすっきりとした外観を表現しながらも、精悍で迫力ある個性的なフォルムとし、バージョンRタイプには、フロント廻りをより精悍なイメージとしながらも高速道路などで風防効果のあるビキニカウルを新たに装着し、ヘッドライトには、新型のハロゲンバルブに高精度の6分割マルチリフレクターを組み合わせた新開発のコンパクトな角型タイプを採用。1灯式ながらもワイドな配光性能を実現している。
また、前・後ウインカー兼用のハザードランプを装備するとともに、ライダーの手の大きさに合わせて調節可能なアジャスタブルタイプのフロントブレーキレバーを採用し、使い勝手にも配慮している。
(※)'94年12月末日現在。(社)全国軽自動車協会連合会調べ。