ニュースリリース

1993年05月20日ニュースリリース

ひと際目立つスタイリングと爽快な走りを追求した新型「インテグラ」3ドアクーペを発売

 本田技研工業(株)は、独立丸型4灯ヘッドライトを採用した精悍なスタイリングと、新開発 1.8リットルDOHC VTECエンジンを高性能タイプに搭載するなど、スポーティで爽快 な走りの新型「インテグラ」3ドアクーペを5月21日より全国のベルノ店から発売する。

インテグラ 3ドア・クーペ Si VTEC

インテグラ 3ドア・クーペ Si VTEC

この新型「インテグラ」3ドアクーペは、スポーツマインドの徹底追求をテーマに、

  • 独立丸型4灯ヘッドライトが創り出す特徴的なフロントマスク、サイドを引き締めるウエストライン、アグレッシブなイメージのリアランプなどにより、精悍なスタイリングを表現。
  • 扱いやすい1.6リットルエンジンに加え、1リットルあたり100馬力を達成しながら全域で豊かなトルクを実現した新開発1.8リットルDOHC VTECエンジンを用意。(SiVTEC)さらに、高剛性ボディ、新設計シャシーともあいまって爽快な走りを実現。
  • 両席SRSエアバッグシステムや代替フロンなどによる、高い安全性の確保と環境・リサイクルへの積極的な対応。など、クルマの基本性能の進化に加え、人車一体感のある「運転することの楽しさ」を実現。さらに、安全性の向上など社会ニーズへの積極的な対応により、これからの時代にふさわしいクルマとしている。

販売計画台数(国内・月間)

2,500台

商品の特長

1.運転する楽しさを徹底追求した走行性能

エンジン

1リットルあたり100馬力、許容回転数8,000回転を達成し、高回転・高出力と中低速域 での充分なトルクを両立させた新開発1.8リットルDOHC VTECエンジンを搭載。 (Si VTEC)

  • 吸気管を切り換えることにより充填効率を向上させる「可変デュアルインテークマニホールド」と、VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)とを組み合わせることにより、全域にわたる高出力・高トルクを実現。
  • 高負荷時にも油膜のきれないオリエンテッドクリスタル・ベアリングメタルをクランクシャフトとコンロッド結合部に採用したほか、潤滑に優れた新構造ピストンや軽量・強固な新素材コンロッドとするなど、細部にわたり軽量化と耐久性、剛性の向上を図っている。

このほか、優れた実用性で定評の1.6リットルエンジンも2タイプ用意している。
● 1.6リットル16バルブ+PGM-FI,120馬力(ZXi)
● 1.6リットル16バルブ+DUAL CARB.,105馬力(ZX)

シャシー

「安定性」と「応答性」の高次元両立をめざし、4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションを徹底リファイン。

  • 「安定性」のために、サイドフォース・トーイン特性の設定やアライメント変化の最適化などを施し、さらにその効果を確実に発揮させる、新開発の高剛性リア・ハブユニットベアリングを採用。
  • 「応答性」のために、ステアリング切りはじめの応答性を向上させるボールジョイント式フロントスタビライザー(※1)、キャンバー剛性を高める大径パフォーマンスロッド&タワーバー(※2)などを採用。(※1はZXi,Si VTEC,※2はSi VTECに採用)

トランスミッション

  • マニュアル・トランスミッションは、ダイレクトで歯切れの良い操作感覚を目指し、新たにショートストローク・高剛性のシフトレバー(※)を開発。また、静粛性や燃費を向上させながら、鋭い加速性が得られるギアレシオ設定としている。(※Si VTECに採用)
  • 7ポジション電子制御4速オートマチックには、プロスマテック(タイプII)を採用。トルクコンバータ容量の増加やギアレシオのワイド化とあいまって、より人間のシフト感覚に近い走りを可能にしている。(Si VTEC)

ボディ

フレーム断面の大型化とストレート化、及びフレーム間の結合効率の向上により、高剛性なボディを実現。また、剛性感のあるハンドリングと気持ちのよいステアリングフィールを得るため、ダブルベアリング式ステアリングコラムとそれを支える角断面のハンガービームを採用。

2.スポーツ性を感じさせ、個性を主張する先進的なデザイン

エクステリア

先進性と個性を表現し、フロントバンパーに内蔵した独立丸型4灯ヘッドライトを採用。また、フロントからリアにかけてサイドに1本のまっすぐなウエストラインを通し、シャープな締まり感を強調。リアには、スプリット・コンビネーションランプをよりアグレッシブなデザインにして配置。走る姿の美しさを意識しながら、遠目にも強い個性を感じさせるデザインとしている。

インテリア

メーターバイザー全体をなめらかな曲面で構成し、ソフトパッドを多用することでやわらかな印象を演出。また、コンソールパネルにスイッチ類を集中レイアウトし、機能性を向上させながら、メーターパネルを奥へ追い込むことで運転中の目の焦点移動を最小限に抑えている。さらに、優れた操作性の新デザイン3本スポーク・ステアリングホイール(※)やホールド性に優れたバケットタイプのシートを前席に採用。(※ZXi,Si VTECに採用)

3.高い安全性の確保と環境・リサイクルへの積極的な対応

一次安全(アクティブ・セーフティ)

  • ブレーキシステムには、さらに信頼性を高めた新開発の3チャンネル・デジタル制御ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)を採用し、急制動時の車輪ロックを防止。
  • さらに、TCS(トラクションコントロールシステム)、ビスカス・カップリング式LSD(リミテッドスリップデフ)も用意。

二次安全(パッシブ・セーフティ)

  • 各国のさまざまな安全基準を考慮した衝突テストを実施し、衝突時のショックを効果的に吸収する高剛性ボディ。
  • 横方向からの衝撃に対応するドアビームを採用。ドアライニングとドアパネルの間に、衝撃吸収のためのエネルギー吸収材を装着。
  • 前後席3点式ELRシートベルト、シートベルト締め忘れ警告ブザー&警告灯(運転席)、フロントシート一体シートベルトアンカーを装備。さらに、運転席や助手席にSRSエアバッグシステムを用意。

環境・リサイクル

フロン対策についてはエアコン用冷媒に代替フロン(R134a)を使用しているほか、製造工程においてもフロン対策を推進。シートクッション発泡のノンフロン化やステアリングウレタン発泡の代替フロン化(R22)など総合的な視野で環境に対応。また、リサイクル時に材質を選別しやすいよう樹脂部品に材料記号を明示。さらに、リサイクル材で製造した部品をエアアウトレットなどに使用。

希望小売価格(消費税含まず・単位千円)

タイプ エンジン 東京 名古屋 大阪 福岡 仙台 札幌
ZX 1.6l 105PS 1,297 1,292 1,295 1,311 1,309 1,326
ZXi 1.6l 120PS 1,666 1,661 1,664 1,680 1,678 1,695
Si VTEC 1.8l 180PS 2,005 2,000 2,003 2,019 2,017 2,034
  • 1)価格は5速マニュアル車。
  • 2)ロックアップ機構付4速オートマチック車は、80千円高。 (ZX,ZXi)
    7ポジション電子制御4速オートマチック(ロックアップ機構付)車は、95千円高。 (Si VTEC)
  • 3)ZXi,Si VTECには、オートエアコンディショナーを標準装備。

主要諸元

タイプ ZX ZXi Si VTEC
1.6l HYPER 16-VALVE
+DUAL CARB.
1.6l HYPER 16-VALVE
+PGM-FI
1.8l DOHC VTEC
+PGM-FI
車名・型式 ホンダ・E-DC1 ホンダ・E-DC2







ョン
5速マニュアル      
ロックアップ機構付4速オートマチック        
7ポジション電子制御4速オートマチック(ロックアップ機構付)          




全長(m)/全幅(m)/全高(m) 4.380/1.695/1.335
ホイールベース(m) 2.570
トレッド(m) 1.475
1.465
最低地上高(m) 0.150
車両重量(kg)   1,020
エアコンディショナー装着車 1,030 1,050 1,050 1,060 1,100 1,120
エアコンディショナー
+サンルーフ装着車
1,050 1,060 1,060 1,080 1,120 1,140
エアコンディショナー
+ABS装着車
1,080 1,090 1,120 1,140
エアコンディショナー
+ABS+両席SRS
エアバッグシステム装着車
1,130 1,150
エアコンディショナー
+サンルーフ+ABS+両席SRS
エアバッグシステム装着車
1,140 1,160
乗車定員(名) 4
客室内寸法[長さ/幅/高さ](m) 1.650/1.385/1.090(サンルーフ装着車1.070)



エンジン型式 ZC B18C
エンジン種類、シリンダー数及び配置 水冷直列4気筒横置 水冷直列4気筒横置(無鉛プレミアムガソリン使用)
燃焼室形式 ベントルーフ形
弁機構 SOHC ベルト駆動 吸気2 排気2 DOHC ベルト駆動 吸気2 排気2
総排気量(cm3) 1,590 1,797
内径×行程(mm) 75.0×90.0 81.0×87.2
圧縮比 9.1 10.6
燃料供給装置形式 キャブレター式(2連) 電子燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
燃料ポンプ形式 ダイヤフラム式 電動式
燃料タンク容量(l) 50
潤滑油容量(l) 4.0 4.8
潤滑方式 圧送式
点火装置形式 フル・トランジスター式バッテリー点火

最高出力(PS/rpm)* 105/6,300 120/6,300 180/7,600 170/7,200
最大トルク(kgm/rpm)* 13.8/4,500 13.8/4,500 14.5/3,000 14.5/3,000 17.8/6,200 17.8/6,000
燃料消費率(km/l) 10・15モード走行
(運輸省審査値)
15.2 13.8 15.2 13.6 13.8 12.4
60km/h
定地走行
(運輸省届出値)
22.8 22.1 23.0 22.2 20.4 21.0
最小回転半径(m) 5.3
制動停止距離(m) 初速50km/h時 14.0 14.5(ABS装着車14.0)








クラッチ形式 マニュアル車:乾式単板ダイヤフラムオートマチック車:3要素1段2相形(ロックアップクラッチ付)
変速機形式 常時噛合式(マニュアル車の後退は選択しゅう動式)
変速機操作方式 フロア・チェンジ式
変速比 1速 マニュアル車 3.250 オートマチック車 2.722 3.230 2.722
2速 1.900 1.500 1.900 1.468
3速 1.250 1.027 1.360 0.975
4速 0.909 0.780 1.034 0.638
5速 0.750 0.787
後退 3.153 1.954 3.000 1.954
減速比 4.250 3.937 4.400 4.357
ステアリング装置形式 ラック・ピニオン式
タイヤ(前・後) 175/65R14 82H 185/65R14 86H
または85H
195/55R15 84V
または83V
主ブレーキの
種類・形式
制動倍力装置 真空倍力式
油圧式ベンチレーテッドディスク
油圧式リーディング・トレーリング
(ABS装着車は油圧式ディスク)
油圧式ディスク
作動系統及び制動車輪 2系統式 前右1輪-後左1輪 前左1輪-後右1輪
制動力制御装置形式 プロポーショニング装置/ABS装着車はABS(プロポーショニング装置付)
サスペンション方式 ダブルウイッシュボーン式(前/後)
スタピライザー形式 トーション・パー式(前/後)

 

  • *は「ネット値」です。「ネット」とはエンジンを車両に搭載した状態とほぼ同条件で測定したものです。同じエンジンで測定した場合「ネット」は、「グロス」よりも約15%程度低い値(自工会調べ)となっています。
  • モード走行時における燃料消費率の表示「10・15モード」は都市内高速走行等が加味されているため、同じ車両で測定した場合「10モード」より平均的には小型・普通乗用車で約10%程度高い値(自工会調べ)と なります。
  • 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、この条件(気象、道路、車両、運転、整備などの状況)が異なってきますので、それに応じて燃料消費率が異なります。
  • 主要諸元は道路運送車両法による型式指定申請書数値。 
  • PGM-FI、HYPERは、本田技研工業株式会社の登録商標です。VTECは、本田技研工業株式会社の商標です。 
  • 製造事業者:本田技研工業株式会社