二輪製品ニュース
1992年4月6日
市販車世界初の楕円ピストン・エンジンを搭載した
ハイグレードな次世代ロードスポーツバイク「ホンダNR」を発売
本田技研工業(株)は、市販車として世界初の楕円ピストン・エンジンを搭載し、炭素繊維強化樹脂(CFRP)やチタン、マグネシウムなど高価な軽量素材と、ホンダの最先端技術を結集した次世代ロードスポーツバイク「ホンダNR」を5月25日より発売する。
このNRは、1978年の世界選手権ロードレースに楕円ピストン技術を軸とした画期的なレースマシンNR500で挑戦を開始して以来、14年の歳月をかけ蓄積した高度な技術をもとに開
発したもので、従来の大型バイクとは異なった独創的なスポーツバイクである。

ホンダNR
●販売計画台数(国内・年間) 300台
●メーカー希望小売価格 5,200,000円
(北海道・沖縄価格は10,000円高、その他一部離島を除く。)
(速度警告灯装着車は50,000円高。)
(参考価格。消費税を含まず。) |
エンジンは、楕円ピストン採用の新開発水冷・4サイクル・DOHC・V型4気筒で1気筒あ
たり吸気と排気バルブを各4本計8バルブを配し、さらにチタンコンロッドと点火プラグを各2
本装備している。同時に、新開発の多連式8ボアスロットルボディ式のコンピュータ制御燃料噴
射装置(PGM−FI)を採用し、楕円ピストン・エンジンならではの高回転領域まで幅広く適
切な燃料供給を可能とし、PGMイグニションによる最適点火時期制御とあいまって、回転数や
負荷状況に応じ素早い応答性と力強い燃焼力を発揮し、爽快なエンジン回転上昇フィーリングを
実現している。
この楕円ピストン・エンジンの特徴は、従来の丸型ピストンに比べショートストローク化と摺動抵抗の低減による高回転化と、多バルブ化(4→8本)による吸・排気効率の飛躍的な向上が
可能となり、この結果、低速域から高速域までワイドでフラットなトルク特性を発揮させ、幅広 い回転域で力強く俊敏な応答性を実現できる画期的な技術である。排気系は、シートカウル内部
にマフラーを配置し、リアデザインをすっきりとしたエアロダイナミックなフォルムにしている。
フレームは、ホンダ独自の目の字型断面材を使用した極太アルミ・ツインチューブを採用。最適なフレーム剛性を持たせると同時に軽量化も両立させるため、ヘッドパイプ廻りやピボット部
にアルミ鍛造素材を採用し、フレームのねじり、たわみの均一化を図り、しなやかな操縦性と優 れた直進性を高次元でバランスさせている。また、フレーム表面は念入りなバフ仕上げとアルマ
イト加工によって、高光輝な素材の美しさを表現している。
さらにスタイリングは、空力特性の重要な要素となるフェアリングとボディカウルに、軽量・
高剛性の炭素繊維強化樹脂(CFRP)を採用するとともに、ボディカラーには新開発の赤色・
高彩度塗装を施している。また、ウインドスクリーンには多層蒸着法によるチタン/シリコン・
ハードコートを施している。
足廻りは、フロントに倒立フォーク、リアに片持ち式スイングアーム(プロアーム)を採用す
るとともに、軽量・高品質のマグネシウム・ホイールに、優れたグリップ性能と耐摩耗性を両立
させたラジアルタイヤを組み合わせて装備。フロントブレーキは、異径4ポケット対向ピストン・
キャリパーと大径(310mm)フローティング・ディスクをダブルで、リアにはデュアルピス
トン・キャリパーにベンチレーテッド・ディスクブレーキを組み合わせて装備している。
外観は、流麗かつ力強い面で構成し、異形デュアルヘッドライトと両サイドにプロジェクター
ライトを内蔵したフェアリングや、フューエルタンク部からシート/リア部まで一体化された大
型ボディカウルにくわえ、赤色・高彩度塗装やチタンハードコートのウインドスクリーンの採用
とあいまって、NRならではのダイナミックさとエレガンスを追求した機能美溢れる個性的なデ
ザインとしている。
主要諸元
| 通称名 |
NR
|
| 型式 |
RC40
|
| 全長×全幅×全高(m) |
2.085×0.890×1.090
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| 軸距(m) |
1.435
|
| 最低地上高(m) |
0.130
|
| シート高(m) |
0.780
|
| 車両重量/乾燥重量(kg) |
244/223
|
| 乗車定員(人) |
1
|
| 燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値 |
20.8
|
| 最小回転半径(m) |
3.1
|
| エンジン型式 |
RC 40 E
|
| エンジン種類 |
水冷・4サイクル・DOHC・32バルブ・V型4気筒(西鉛ガソリン使用)
|
| 総排気量(cm3) |
747
|
| 内径×行程(mm) |
101.2(長径)×50.6(短径)×42.0(行程)
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| 圧縮比 |
11.7
|
| 最高出力(PS/rpm) |
77/11,500
|
| 最大トルク(kgm/rpm) |
5.4/9,000
|
| 燃料供給装置形式 |
電子燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
|
| 始動方式 |
セルフ式
|
| 点火装置形式 |
フルトランジスタ式バッテリ点火
|
| 潤滑方式 |
圧送飛沫併用式
|
| 潤滑油容量(L) |
4.7
|
| 燃料タンク容量(L) |
17
|
| クラッチ形式 |
湿式多板ダイヤフラム・スプリング
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| 変速機形式 |
常時噛合式6段リターン
|
| 変速比 |
1速
|
2.666
|
|
2速
|
2.125
|
|
3速
|
1.777
|
|
4速
|
1.500
|
|
5速
|
1.380
|
|
6速
|
1.240
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| 減速比(1次/2次) |
1.937/2.500
|
| キャスター(度)/トレール(mm) |
24°30′/88
|
| タイヤサイズ |
前
|
130/70ZR16
|
|
後
|
180/55ZR17
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| ブレーキ形式 |
前
|
油圧式ダブルディスク
|
|
後
|
油圧式ディスク
|
| 懸架方式 |
前
|
テレスコピック式(倒立型)
|
|
後
|
スイング・アーム式(プロアーム)
|
| フレーム形式 |
バックボーン
|
|