ニュースリリース

1991年09月19日ニュースリリース

大胆なスポーツクーペスタイル(3ナンバー専用ボディ)と鮮やかな走りの新型プレリュードを発売

 本田技研工業(株)は、思いきり大胆なスポーツクーペスタイリングと、高い運動性能をささ える数々の先進技術、安全装備でイメージを一新した新型プレリュードを9月20日より全国の ベルノ店から発売する。

 プレリュードは、1978年にベルノチャンネル発足にあたり専売機種として開発し、先進の FFスペシャルティカーとして登場した。その後日本初のABS、世界初の4WSなど最先端技 術を採用、若者を中心に幅広く受け入れられ、新しい市場を創り出してきた。

この4代目プレリュードは、スペシャルティカーとは何かを原点から考え

  • よりワイド&ショート で個性的なスタイリングと、前席優先と割り切った2シーター感覚のスポーティインテリア。
    新プレリュードのアイデンティティを主張する大型三角形状のテールランプと強く絞りこんだリアビュー、新発想のバイザーレス・グラフィックメーターパネル。
  • ドライバーの意のままに応える鮮やかな走りを追求。
    新開発2.2l DOHC高性能エンジン、新開発電子制御電動式4輪操舵システム・ハイパー4WS、新設計4輪ダブルウイッシュボーンサスペンション。
  • 運転席&助手席SRSエアバッグシステム、TCS、ABS、LSDなどの安全装備。
    など、数々の新技術を駆使し、“感動コミニュケーション”をキーワードに、これからの時代をリードするクルマとして開発したものである。
プレリュード Si VTEC

プレリュード Si VTEC

エクステリア

 エクステリアは、精悍なマスクや全身に力強さを秘めたシャープなフォルム、引き締まったテー ルなど、生きるものの躍動感や走る姿をイメージした“生体感”をテーマにデザイン。

  • 基本骨格は、よりワイドでショート、そして低いディメンションにより、従来比で全幅+70mmの1,765mm、全長-80mmの4,440mm、全高-5mmの1,290mmとなり、引き締まったキャビンとあいまって、迫力あるワイド&ショートの台形フォルムを強調するとともに運動性能を高めている。
  • 精悍さを際立たせる個性的なツインリフレクターヘッドライト、大型リアコンビネーションランプを採用するとともに、フラッシュサーフェス化を徹底、豊かな表情と高品位なボディラインを生み出している。
  • 全車にチルトアップ機能付きアウタースライドサンルーフを装着。

インテリア

 非日常感を演出する、前席2人のための未来感あふれるインテリアをテーマにデザイン。

  • ドライビングの楽しみを2人で共有できる新感覚のインストルメントパネル。サイドに回り込むラップラウンド形状と、ワイドに広がるバイザーレスタイプのメーターパネルの採用により、2人が同じ視界を共有しながらドライバーに必要情報を提供する機能性と美しさを両立させている。
  • パッセンジャーシートはリクライニングと連動してシートバックの上半分が起き上がり、自然なくつろぎ姿勢が保てる「中折れ機構」を採用(装着車を設定)。また、CDチェンジャーのスペースとしても利用できる大型センターコンソールボックスの採用など、数々のアイデアが組み込まれている。
  • 高品位オーディオシステムを実現するため、キャビンの基本設計からスピーカーの配置など音響効果に配慮。臨場感あふれる音像空間を生み出す、本格的DSPサウンドシステムを装着(装着車を設定)。

エンジン

 プレリュードの鮮かな走りを実現する新開発2.2l DOHCエンジン。最高出力200馬 力のDOHC VTEC高性能スポーツエンジンと160馬力のDOHC16バルブエンジンの 2タイプを用意。低振動、静粛性にすぐれた2次バランサー機構や幅広い領域で高い出力特性を 発揮する可変吸気システムを採用。

  • 2.2l DOHC VTECエンジン
    (最高出力200ps/6,800rpm、最大トルク22.3kgm/5,500rpm)自然吸気で高性能スポーツエンジンを実現したDOHC VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)と、可変吸気システムの組み合わせにより、低中速域から高回転域まで、谷間のない優れた出力・トルク特性を発揮。また、FRM(※)アルミシリンダーブロックの採用により、軽量化とともに高回転・高出力に応える高強度を達成。
  • 2.2l DOHC 16バルブエンジン
    (最高出力160ps/6,000rpm、最大トルク20.5kgm/5,000rpm)プレリュードの優れた走りの基本性能をささえる、パワフルで滑らかな全域ハイパフォーマンスのベースエンジン。(エンジン出力・トルクはネット値)
  • 従来の鋳鉄シリンダーライナー部分を、アルミナ繊維および炭素繊維により、部分複合強化したアルミ一体シリンダーブロック。(Fiber Reinforced Metal)

トランスミッション

 高出力・高回転エンジンに対応し、リニアなドライバビリティをもたらす新設計オートマチッ クとスポーティな5速マニュアル。

  • デュアルモード・ロックアップ機構、ノーマル&スポーツの2ウェイモードに加えて、変速リタードシステム、シフトスケジュールを知能的に制御するPROSMATEC(※)を採用した、7ポジション電子制御4速オートマチックを新開発。とくに、登降坂時における3速←→4速の頻繁な自動変速を防ぐなど、スムーズで快適なドライビングを可能としている。
  • 軽快なシフトフィーリングとスポーティなドライブを実現する5速マニュアルミッションを採用。
  • PROGRESSIVE SHIFT SCHEDULE MANAGEMENT TECH NOLOGY
    ドライバビリティ向上を目的に、走行状況を把握し、予想される状態に適したシフト制御を行う知能的なシフトスケジューリングシステム。

シャシー

 しなやかでスポーティな乗り心地と高い限界性能を実現した新設計4輪ダブルウイッシュボー ンサスペンション。 ハンドリング性能の向上と自然なフィーリングを両立させたハイパー4WSを採用。

  • サスペンションを構成するアーム類の取り付け位置や角度を基本から見直し、前・後低ロールセンター高の設定など数多くの新ジオメトリーを採用。また、低バネレート化、ダンパー減衰力とスタビライザーの強化、ホイールストローク量の増加など、さらに熟成、進化させている。
  • 新開発、電子制御電動式4輪操舵システム・ハイパー4WSを用意(装着車を設定)。
    ハイパー4WSは、「舵角制御」、「車速制御」とドライバーがステアリングを操作する速さに応じた「操舵角速度制御」により、ドライバーの意志と走行状況に適した運動特性を判断し、後輪舵角を決定。あらゆる状況での操縦安定性と、低速域での取り回し性の飛躍的な向上など、人の感性にリニアに応える自然なフィーリングを実現している。

安全

 ホンダの積極安全思想のもと、ボディの高剛性化やSRSエアバッグシステムなど、数々の安 全技術を採用。

  • ボディは徹底したコンピューター解析によりフレームの基本構造から細部まで見直しを行い、キャビンまわりの強度を大幅に向上。
  • 運転席&助手席SRSエアバッグシステム装着車を設定。
  • 4輪アンチロック・ブレーキシステム(ABS)、トラクション・コントロールシステム(T CS)、ビスカス・カップリング式リミテッド・スリップ・デフ(LSD)の装着車を設定。
  • 室内の難燃材やドアビーム、3点式リアシートベルト、ハイマウント・ストップランプ、ロールオーバーバルブを全車標準装備。

販売計画台数(国内・月間)

4,000台

希望小売価格(消費税含まず)

単位:千円

タイプ エンジン 東京 名古屋 大阪 福岡 仙台 札幌
Si 2.2l DOHC 16バルブ 1,950 1,954 1,958 1,977 1,969 1,994
Si VTEC 2.2l DOHC VTEC 2,205 2,209 2,213 2,232 2,224 2,249

注)
1、価格は5速マニュアルミッション車。
2、7ポジション4速電子制御オートマチックは95千円高。
3、オートエアコンディショナーは210千円高。(Siは、アルミホイールとセットで270千円高)
4、ハイパー4WSは130千円高。
5、ABSは132千円高。
6、TCSとLSDは、Si VTECにセットで58千円高。
7、運転席用SRSエアバッグシステムは80千円高。運転席&助手席用SRSエアバッグシステムは180千円高。
8、DSPサウンドシステムは運転席パワーシート/助手席 「中折れ機構」とセットで178千円高。
※装備仕様の組み合せはカタログをご参照下さい。

主要諸元

タイプ
Si Si VTEC
車名・型式 ホンダ・E-BA8 ホンダ・E-BA9 ホンダ・E-BB4 ホンダ・E-BB1
電子制御電動式4輪操舵システム(ハイパー4WS)    
トランスミッション 5速マニュアル        
7ポジション電子制御4速オートマチック        
寸法・重量 全長(m) 4.440
全幅(m) 1.765
全高(m) 1.290
ホイールベース(m) 2.550
トレッド(m) 1.525
1.515
最低地上高(m) 0.145
車両重量(kg) 車両重量(kg) ※1 1,210 1,230 - - 1,240 1,270 - -
エアコンディショナー装着車 ※2 1,230 1,250 1,250 1,270 1,260 1,280 1,280 1,300
エアコンディショナー+ABS装着車 ※2 1,240 1,260 1,260 1,280 1,270 1,300 1,290 1,310
エアコンディショナー+パワーシート装着車 ※3 1,240 1,260 - - 1,270 1,290 - -
エアコンディショナー+ABS+TCS/LSD装着車 - - - - - - 1,300 1,320
エアコンディショナー+ABS+両席SRS装着車 - - 1,270 1,290 - - - -
エアコンディショナー+ABS+TCS/LSD+両席SRS装着車 - - - - - - 1,310 1,330
エアコンディショナー+ABS+TCS/LSD+両席SRS+パワーシート装着車 ※4 - - - - - - 1,320 1,340
乗車定員(名) 4
客室内寸法(m) 長さ 1.695
1.430
高さ 1.065
エンジン エンジン型式 F22B H22A
エンジン種類 水冷直列4気筒横置
(Si:無鉛レギュラーガソリン使用/
Si VTEC:無鉛プレミアムガソリン使用)
燃焼室形式 ペントルーフ形
弁機構 DOHCベルト駆動 吸気2 排気2
総排気量(cm3) 2,156
内径×行程(mm) 85.0×95.0 87.0×90.7
圧縮比 9.5
(無鉛レギュラーガソリン使用)
10.6
(無鉛プレミアムガソリン使用)
燃料供給装置形式 電子燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
燃料ポンプ形式 電動式
燃料タンク容量(l) 60
潤滑油容量(l) 4.9 5.9
潤滑方式 圧送式
点火装置形式 フル・トランジスタ式バッテリ-点火
性能 最高出力(PS/rpm)ネット値* 160/6.000 200/6.800
最大トルク(kgm/rpm)ネット値 20.5/5.000 22.3/5.500
燃料消費率(km/l) 10モード走行
(運輸省審査値)
12.0 10.2 12.0<11.4※5> 9.6 11.0<10.6※5> 9.3 10.6 9.3
60km/h定地走行
(運輸省届出値)
20.0 18.5
最小回転半径(m) 5.5 4.9 5.5 4.9
制動停止距離(m)
初速50km/h時
14.5
動力伝達装置走行装置 クラッチ 5速 乾式単板ダイヤフラム
7ポジション 3要素1段2相型(ロックアップクラッチ付)
変速機形式 常時噛合式(5速マニュアル車の後退は選択しゅう動式)
変速機操作方式 フロアチェンジ式
変速比 1速 3.307 2.705 3.307 2.705 3.307 2.705 3.307 2.705
2速 1.809 1.482 1.809 1.482 1.950 1.535 1.950 1.535
3速 1.269 1.028 1.269 1.028 1.360 1.088 1.360 1.088
4速 0.966 0.707 0.966 0.707 1.034 0.750 1.034 0.750
5速 0.787 - 0.787 - 0.787 - 0.787 -
後退 3.000 2.047 3.000 2.047 3.000 2.047 3.000 2.047
減速比 4.062 4.285 4.062 4.285 4.266 4.285 4.266 4.285
カジ取り装置形式 ラック・ピニオン式
(パワーステアリング仕様)
前輪ラック・ピニオン式
(パワーステアリング仕様)
ラック・ピニオン式
(パワーステアリング仕様)
前輪ラック・ピニオン式
(パワーステアリング仕様)
タイヤ(前/後) 195/60 R15 86H 205/55 R15 87V
主ブレーキの
種類・形式
制動倍力装置形式 真空倍力式
前/後 油圧式ディスク
作動系統及び制動車輪 2系統式:前右1輪-後左1輪/前左1輪-後右1輪
制動力制御装置形式 プロポーショニング装置〔ABS装着車(プロポーショニング装置付)〕
懸架方式(独立懸架) ダブルウイッシュボーン式(前/後)
スタピライザー形式 トーション・バー式(前/後)
  • 主要諸元は道路運送車両法による型式指定申請書数値
  • ハイパー、PGM、PGM・FIは本田技研工業株式会社の登録商標です。VTEC、HPVは本田技研工業株式会社の商標です。
  • ※1はアルミホイール装着車の車両重量を含みます。
    ※2はアルミホイール、運転席SRSエアバッグシステム装着車の車両重量を含みます。
    ※3はアルミホイール、運転席SRSエアバッグシステム、DSPサウンドシステム装着車の車両重量を含みます。
    ※4はアルミホイール、DSPサウンドシステム装着車の車両重量を含みます。
  • ※5〈 〉内は、車両重量1,270kgの場合の数値です。
  • *エンジン出力表示には、ネット値とグロス値があります。「グロス」はエンジン単体で測定したものであり、「ネット」とはエンジンを車両に搭載した状態とほぼ同条件で測定したものです。同じエンジンで測定した場合「ネット」は「グロス」よりも約15%程度低い値(自工会調べ)となっています。
  • 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、この条件(気象、道路、車両、運転、整備などの状況)が異なってきますので、それに応じて燃料消費率が異なります。
  • 製造事業者/本田技研工業株式会社