ニュースリリース

1989年03月15日ニュースリリース

本格的なオフロード走行が楽しめる2サイクルランドスポーツバイク「ホンダCRM250R」を発売

 本田技研工業(株)は、世界選手権モトクロスをはじめ国内・外で大活躍しているレースマシン「ホンダCRシリーズ」で得た高度な技術をもとに開発、本格的なオフロード走行やツーリングなど、幅広い用途で粘り強くなめらかな走りが楽しめる2サイクル・ランドスポーツバイク「ホンダCRM250R」4月15日より発売する。

 このCRM250Rは、新開発の軽量・コンパクトな水冷式の2サイクル・246cm3・単気筒エンジンを搭載、特に中・低回転域で力強く瞬敏な出力特性を発揮させるため、吸気効率を高めるクランクケース・リードバルブ方式や、回転質量を低減する中空クランクシャフトにくわえ、排気ポート・タイミングをエンジンの回転数に応じて変化させることで、高い充填効率が得られるホンダ独自の可変排気孔バルブシステムなどを採用。さらに、エンジン振動を低減する一軸バランサーをクランクケース下部に配置し、振動軽減と低重心化を両立させるなど、長時間走行にも適した設計としている。

ホンダCRM250R

ホンダCRM250R

販売計画(国内・年間)

6,000台

メーカー希望小売価格

429,000円

(消費税を含まず。)
(北海道・沖縄は、9,000円高、その他一部離島を除く。)
(速度警告灯装着車は、10,000円高。)

 車体は、マス(質量)集中化を徹底追求すると共に、シンプルさとスリム化を達成するため、フレームの一部にオイルタンクを内蔵した軽量・高剛性のセミダブル・クレードル型フレームとし、さらに整備性を向上させるため、リア・フレームを分割式としている。
 足廻りは、悪路でもなめらかな乗り心地を得るため、前・後共280mmの長い作動量を確保したサスペンションを装備。フロントには、作動性に優れた高剛性の大径(41mm)インナーチューブに空気バネを併用したテレスコピック式を採用。リアには、不整地走行に適した作動特性を持つホンダ独自のデルタ・プロリンク・リアサスペンションに、走行条件に適した減衰力特性が得られる調整機構付(押し側)ダンパーを組み合わせるなど、悪路走行機能を細部にわたり徹底追求し、高い路面追随性を発揮させている。ブレーキは、軽量で整備性に優れたディスクブレーキを前・後輪に装備し、リニアな制動フィーリングを実現している。

その他の主な特徴

エンジン

  • 回転数に応じた最適の点火特性が得られるDC-CDI点火システム。
  • 吸気効率を高める大径(32mm)キャブレター&樹脂製リードバルブ。
  • 高い冷却性能を備えた左・右分割配置のツイン・ラジエーター。
  • 低重心とスリム化を両立させた低い配置の排気膨張管(ミドルチャンバー)。
  • オンとオフ走行に最適な6速ミッションの変速比配分。
  • 整備性の良いバッテリー・レス電装システム。

車体・足廻り

  • リア・スイングアーム取付部には、スリムで高い剛性が得られる箱型構造のピボット・プレートを採用。
  • 走行条件に合わせ、乗車位置の移動が容易に出来る燃料タンクやシート形状、ステップ廻り。
  • オフロードでの走行性を高めるポリエステル・コード材使用のニューパターン・タイヤ。
  • 前・後輪には、緩みにくく軽量で高強度のTL(接線上配置)スポークを採用。
  • フロント・ブレーキには、軽量で整備性に優れた2ポット式ディスク・キャリバーを装備。
  • 軽く高い剛性をもつアルミ製リアフォークと樹脂製チェーンガイド。

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