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二輪製品ニュース
1982年3月19日
ランドスポーツバイクとしての本格的な車格と装備を持つ
「ホンダ MTX50」を発売


 本田技研工業(株)は、市街地走行から郊外、不整地走行まで巾広く楽しむことができる本格的な車格と装備を持つ2サイクル・ランドスポーツバイク「ホンダ・MTX50」を3月20日より発売する。

 このMTX50は、すでに上級ランドスポーツ機種に採用し高い評価を得ているホンダ独自のプロリンク・リアサスペンションを装備、高剛性31mmφ大径パイプのフロントフォークと相 まって、抜群の路面追従性とすぐれた操縦性を発揮させている。
 エンジン(49cc、2サイクル単気筒)は、中・低速域での出力向上を図った新開発(※) 「H・E・R・P」(ホンダ・エナジー・レゾナンス・パイプ)システムを採用。さらに、高回転域での急激な出力低下を防ぐ2段階リタード(電子遅角)方式、2サイクル独特のエンジン振 動を軽減させるバランサーなどにより、ランドスポーツバイクとしての使い勝手の良さと快適な 乗り心地を実現させている。

「HERP」は、燃焼室への充てん効率をさらに高めるために開発された画期的なシステムで す。これは、エキゾーストパイプにセットされ、ここからの膨張波とエキスバンジョン・チャ ンバーからの反射波と合成波が、混合気をエキゾーストボートから燃焼室に押し戻します。 これによりパワーバンドが広がり、中・低域での出力向上を図っています。

また、変速機は、路面状況に応じて最適なギアレシオが選択できる6段ミッションを採用。
 車体は、ヘッドパイプに高張力鋼板を使用した剛性の高いセミダブルクレードルフレームを採用し、本格的な不整地走行にも耐えるものとしている。
 さらに、長距離走行を楽しめるトリップメーター付大径丸型速度計と回転計、大容量(9.5l)燃料タンク、リアキャリアなどを装備。また、路面の凸凹からクランクケースを守るスキッ ドプレート、万が一の転倒にもこわれたり曲ったりしにくいリアウインカーステーなど、数々の充実した装備を採用している。
 スタイルは、舗装路走行でも不整地走行でもゆとりのある乗車姿勢が得られるロングホイールベース設計で、ゼッケンプレート付メーターバイザー・サイドカバー、タンクデザインなどと相 まって本格的なランドスポーツバイクのイメージを創り出している。
 また、フロントブレーキには、軽くて効き味の良い片ハブタイプを採用、さらに大径ホイール (前:2.50−21、後:3.00−18)に装着したニューバリアブルグリップタイヤにより、すぐれた踏破性を発揮させている。
 このMTX50の発売により、ランドスポーツバイクシリーズは、すでに発売している4サイ クルXLシリーズ(XL250R・125R・80S・50S)4機種に加えて5機種と充実、 ユーザーの巾広い要望に応えられるものとなった。

 なお、販売計画は、国内年間 8,000台を予定している。
    標準現金価格は、165,000円
    (北海道・沖縄価格は、3,000円高、一部離島は除く)
 である。


MTX50 主要諸元
型式
AD04
全長(m)
2.060
全幅(m)
0.810
全高(m)
1.145
軸距(m)
1.335
最低地上高(m)
0.250
シート高(m)
0.820
車両重量(kg)
98
乾燥重量(kg)
89
乗車定員(人)
1
燃費(km/L)
68(30km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ)
0.50(約26度)
最小回転半径(m)
2.0
エンジン型式
AD01E(空冷2サイクル・ピストンリードバルブ)
排気量(cm3)
49
内径×行程(mm)
39.0×41.4
圧縮比
7.4
最高出力(PS/rpm)
6.5/7,500
最大トルク(kg-m/rpm)
0.64/7,000
キャブレター型式
PF15
始動方式
プライマリーキック
点火方式
無接点式CDI
潤滑方式
分離潤滑式
潤滑油タンク容量(L)
2.1
燃料タンク容量(L)
9.5
クラッチ形式
湿式多板コイルスプリング
変速機形式
常時噛合式6段リターン
変速比
1速・3.545 2速・2.333 3速・1.722 4速・1.380 5速・1.173 6速・4.041
キャスター(度)
28°00′
トレール(mm)
107
タイヤサイズ
(前)2.50-21-4PR (後)3.00-18-4PR
ブレーキ形式
(前)機械式リーディングトレーリング (後)機械式リーディングトレーリング
懸架方式
(前)テレスコピック (後)プロリンク・スイングアーム
フレーム形式
セミダブルクレードルフレーム


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