ニュースリリース

1972年10月20日ニュースリリース

新発売 HONDA 145/145クーペ

当社では、かねてより、「公害問題に対処できること」「あらゆる走行に余裕があり、安全であ ること」を設計思想として、HONDA 1300シリーズのモデルチェンジ開発を進めてまい りましたがこのほど完成し、HONDA145/145クーペとして新発売いたします。

HONDA 145

HONDA 145

この車は、定評あるシビックのエンジンと同じ思想の新しい水冷エンジンとHONDA 1300のユニークなボディ、足まわりとの組合せにより、さらに安全で公害の少ない、車のあるべき 姿が追求されています。

145 COUPE GL

145 COUPE GL

  • 無鉛ガソリンが使用できる水冷1433ccの新エンジンを搭載
  • 走行安定性・快適さもより充実
  • さらに風格をましたボディシェル

発売日

昭和47年11月15日

価格(東京地区標準現金価格 単位:千円)

ホンダ 145
スタンダード 511
デラックス 591
カスタム 658

ホンダ 145 クーペ
SL 623
GT 673
GL 711
FI 811
(燃料噴射装置付)

生産計画

月産 1,000台

主な特徴

新エンジン―積極公害対策と扱いやすさが開発のポイントです

新エンジンは、ホンダシビックの水冷4サイクルOHC4気筒エンジンと同じ思想で開発。排気 量を1433ccにアップした設計です。もちろん、定評あるシビックの積極公害対策はそのま ま。145クーペFIに燃料噴射装置を新採用するなど、さらに積極公害対策がはかられていま す。また、排気量アップと低・中速域でねばり強いフラットなトルク特性により、扱いやすさを 向上させました。

〈積極公害対策ポイント〉

  • 無鉛ガソリンエンジンを実現させた特殊合金のバルブシート
  • 吸気温度自動コントロール装置
  • 冷機時カット式電動ファン
  • 温水マニホールド
  • プローバイガス還元装置
  • キャニスター方式の燃料蒸発抑制装置

〈145クーペFIに燃料噴射装置を採用〉

ホンダ燃料噴射装置は、排気ガスの清浄化をはかるとともに、あらゆる運転条件でレスポンスと 効率にすぐれ、燃料の節約にも大きな効果を発揮します。方式は、燃料を強制的に加圧計量し、 各シリンダーへ均一に分配噴射する機械式です。馬力は90PS/6000rpm

静かで快適な 環境づくり

静かなエンジン、振動を感じさせないボディ構造、快適な室内など、余裕をもって行 動範囲を広げられるカーライフ設計です。

〈エンジンの静しゅくポイント〉

  • 必要に応じて、一定回転で静かに作動する電動ファン
  • ゴム製タイミングベルト
  • 振動の少ない一体型クランクシャフト

〈ボディの防振・防音ポイント〉

  • エンジンやサスペンションから伝わる不快な振動や騒音を分散する独特なボディ構造
  • エンジンの振動をしゃ断するマウントはストッパー付
  • 消音効果にすぐれたエキゾーストシステム 〈室内の快適ポイント〉
  • 2系統のぜいたくなベンチレーションシステム
  • 効率のよい2450Kcalの内・外気式温水ヒーターを装備(スタンダード以外標準装置)
  • 温水とフレッシュエアによる2段階調節のデフロスター

すぐれた走行安定性

FF機構と4輪独立懸架方式、さらに適切な重量配分とそれに合わせてセッティングされた前・ 後サスペンションなど、高速直進時やコーナリング時にも安定した走行性能が得られます。

  • フロントサスペンション―マックファーソン式
  • リヤサスペンション―クロスビーム式
  • タイヤ―超扁平タイヤ
  • ステアリング―ラックピニオン式細心な安全設計のポイント

細心な安全設計のポイント

  • 衝撃吸収式ステアリングハンドル
  • 2系統式のブレーキ油圧系路(スタンダードは除く)
  • 確認しやすい新設計のリヤコンビネーションランプ
  • 軽く、頑丈なモノコックボディ
  • 前輪にディスクブレーキを採用

ホンダ燃料噴射装置の特徴

前記のホンダ燃料噴射装置は、次のような特徴をそなえています。

  • 1.電子式にくらべて構造が簡単。しかも、サービス性にもすぐれ、一部が故障しても急激に 全体に影響する心配がない。
  • 2.単一カム方式(1つのメータリングカムでブランジャーポンプを作動させ、燃料を強制的に加圧・計量する)のため、各シリンダーにムラなく燃料が分配できる。
  • 3.構造がコンパクトで簡単。しかも、各ブランジャー部の精度が高い。
  • 4.コントロールは、独自の負圧式で温度や大気圧などに応じて種々の補正が自由に行なえる。
  • 5.エンジンの運転状態に合わせて、適正な燃料を計量して供給することができるため、出力の向上がはかれる。
  • 6.ムダな燃料の消費がなく、また減速時には燃料の供給をしゃ断することができるため、排気ガスの低減と燃料の節約に大きな効果が得られる。

HONDA 145/145クーペ 全国主要都市標準現金価格一覧

単位:千円

  札幌 仙台 東京 名古屋 大阪 福岡
ホンダ 145 STD 537 521 511 504 507 519
ホンダ 145 DX 617 601 591 584 587 599
ホンダ 145 CUS 684 668 658 651 654 666
ホンダ 145 クーペSL 649 633 623 616 619 631
ホンダ 145 クーペGT 699 683 673 666 669 681
ホンダ 145 クーペGL 737 721 711 704 707 719
ホンダ 145 クーペFI 837 821 811 804 807 819

(標準工具一式、スペアタイヤ付)

HONDA 145主要諸元

昭和47年10月20日
本田技研・広報部

  ホンダ145 ホンダ145クーペ
長さ×幅×高さ (m) 3.995 (・)4.020×
1.465×1.360
4.140×1.495×1.330
軸距 (m) 2.250
輪距 (m) 前 1.255
輪距 (m) 後 1.255
最低地上高 (m) 0.160
室内の内側寸法
(長さ×幅×高さ○m)
1.680×1.220×1.130 1.705×1.245×1.080
車輌重量 (kg)   STD DX CUS SL GL・GT FI
845 870 880 850 865 880
乗車定員 (人) 5
総排気量 (L) 1.433
最高出力 (PS/rpm) 80/5500 ※90/6000
最大トルク (kg-m/rpm) 12.0/3500 ※12.5/4000
燃料消費料 (Km/L) 20(60Km/h)
制動停止距離
(m○初速Km/h)
13.5(50)
最小回転半径 (m) 4.8
エンジン 水冷・OHC・直4・横置
内径×行程 (mm) 72.0×88.0
圧縮比 8.6
オイル容量 (L) 3
燃料タンク容量 (L) 45
クラッチ形式 乾式単板,ダイヤフラム
懸架方式 前 マクファーソン式独立懸架
懸架方式 後 クロスビーム式独立懸架
タイヤサイズ (前/後) 6.2S-13-4PR/6.2S-13-4PR

(注)・はカスタム ※はFI

お客様からのお問い合わせは、 「お客様相談センター 0120-112010(いいふれあいを)」へお願い致します。