第15戦 イタリアＧＰ
9月16日（日）快晴
両足切断という大ケガを負ったものの、ザナルディが一命を取り止めたようでホッとしました。F1時代はあの人懐こい笑顔で、よく話をしてくれたものです。
一方F1ですが、こっちもいろいろ揺れてます。これは決勝当日のドライバーパレードがこれから始まろうという光景なんですが、ミハエル・シューマッハがこのトラック上で「スタート直後の1、2コーナーで追い越しはしないことになった」と言い出した。ほんとはイタリアGP不出場を提案して、これはさすがに賛同を得られなかったようです。そして追い越し禁止も、結局はなかったことになりました。
この週末のシューミは、ほんとにアメリカの事件にショックを受けてるみたいでした。レース直前、グリッドに付く時間になっても、まだマシンに坐ってもいない。「ひょっとして自分だけ参加しないつもり?」と思ったりしました。
一方こちらは、すでにグリッドに付いているアーバイン。インダクションポッドを黒く塗って、弔意を表してます。
それからジョーダンは、エンジンカバーに星条旗を付けてました。
そしてジャック・ビルヌーブ。横にいるのは、担当エンジニアのジョク・クレア。事件が起きたときニューヨークにいて、ずっと足止めを食ってしまったんです。96年のジャックのF1デビュー以来ずーっといっしょにやってきたんですが、今回ばかりは欠席かと思われた。でも間一髪、土曜の夜に到着しました。ジャックもうれしそう。
ようやくグリッドに付いたシューミが、ひとりひとりのドライバーのところに行って、なにやら話しかけてました。あとでヤルノに聞いたら、「通常通りのレースにすることにした。でもくれぐれも気をつけて」と言ったんだそうです。
そしてレースは、モントーヤのポール・トゥ・ウィン。初優勝おめでとう。でもルーベンスも、素晴らしい走りだった。トラブルがなかったら、勝ってたかもしれない。一方シューミは、やっぱりレース中も全然精彩なかったですね。
レース後、ホンダのモーターホームで、ケータリングのリディア嬢のお別れの乾杯。彼女は今回が最後の仕事。スタッフからいろいろプレゼントをもらってました。お疲れ様！
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