2017年3月11日(土)
3月10日(金)、モータースポーツ界に多大な貢献を果たした、ジョン・サーティース氏が83歳で逝去されました。
サーティース氏は、二輪ロードレース世界選手権で4度の世界王者に輝いたのち、四輪レースに転向し、F1世界選手権でもチャンピオンを獲得。現在まで、二輪・四輪ともにタイトルを獲得された唯一の人物でした。
1967年よりHonda F1チームに加入し、「RA273」を駆って開幕戦の南アフリカGPで3位に入賞。新たに投入した「RA300」のデビュー戦となる同年9月のイタリアGPで優勝し、HondaにF1における2勝目をもたらしました。
サーティース氏は、呼吸器系の疾患で今年2月よりロンドンの病院に入院され、集中治療を受けていましたが、家族に見守られながら静かに息を引き取られました。
Honda F1黎明期の功労者であるサーティース氏に対して心から感謝するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。
代表取締役社長 社長執行役員 八郷 隆弘のコメント 「ジョン・サーティース氏の訃報に接し、心よりお悔み申し上げます。サーティース氏は、Honda F1の礎を築いて下さった方であり、英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードや、Honda創立50周年イベントなどさまざまな機会で、Honda F1マシンのステアリングを握って頂きました。これまでの数々のご活躍をたたえるとともに、長きにわたるHondaへのご厚意に対して、心より感謝申し上げます。」
1952年 | 二輪ロードレース世界選手権に参戦開始 |
---|---|
1956年 | 同選手権500ccクラスでチャンピオン獲得 |
1958年〜60年 | 同選手権350cc、500ccクラスでタイトル3連覇を果たす |
1960年 | F1世界選手権に参戦開始 |
1964年 | 同選手権でチャンピオン獲得 |
1967年 | Hondaチームに加入、Honda RA300でイタリアGP優勝(ほか3位1回) |
1968年 | Honda RA301で2位1回、3位1回 |