Honda、2002年シーズンをもって
CARTのエンジンサプライヤー活動を終了
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(米国西部時間:2001年10月12日) |
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<ご参考>
Hondaの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州トーランス/社長:雨宮高一)のレース運営子会社、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(カリフォルニア州サンタクラリータ/社長:トム・エリオット)は、米国西部時間2001年10月12日正午、以下を発表しましたので、その内容をご案内いたします。
(2001年10月12日、カリフォルニア州モントレー発)
ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントは、本日、CARTチャンピオンシップシリーズへの参戦を、2002年シーズンをもって終了すると発表した。
CARTが2003年より3.5リッターの自然吸気エンジンの規定を採用したことにより、Hondaは2003年以降の同シリーズへの参戦を中止することを余儀なくされてしまった。
ホンダ・パフォーマンス・ディべロップメント社長トム・エリオットは次のように語った。
「この決定は、Hondaにとってたいへん残念なことである。私たちは最初からCARTに対して、CARTが提案する仕様のエンジンを2004年シーズンより以前には供給できないと申し伝えていたからである。過去数ヶ月にわたって、CARTはエンジン規定の変更を実施しようとしてきたが、それは長きにわたってエンジン規定を安定させてきたものとは相反するものであった。
こうした動きに、Hondaはもはや、CARTのルールならびに執行者への信頼を置けなくなってしまった。」
まったくの新しいエンジンを設計、テストし、開発するのには2年を要する。この2年間というのはCARTの諸規定に合致したものであるが、今回CARTから与えられた期間内に、2002年用ターボ加給エンジンの開発、製造を継続しながら、同時に、まったくの新設計となる3.5リッター自然吸気エンジンの開発にも時間を割くのは不可能である。さらに、問題を大きくしているのは、この新規定エンジンの技術的仕様の詳細が、今後30〜60日経過しないと明らかにされないという点である。
社長トム・エリオットはさらにこう発言している。
「HondaはCARTレース活動に莫大な時間と資源を投入してきている。長年の活動のなかでお互いの信頼関係が重要な部分を占めてきた。競技統括団体がエンジン・マニュファクチャラーを軽視するような環境下ではHondaは活動することができない。」
Hondaエンジン供給チームとドライバーは、Hondaのレース活動とその伝統に貢献してきてくれた。Hondaは、2002年に可能な限り競争力の高いエンジンを供給することでチームに応え、2002年もチャンピオンシップを獲得すべく専心する。
1994年以来、Hondaは143レースに参戦し、通算で優勝60回、ポールポジション60回を獲得している。また、Hondaは5年連続のドライバーズ・チャンピオンシップと3度のマニュファクチャラーズ・チャンピオンシップを獲得している。このチャンピオンシップ獲得数は、現行のエンジン規定が導入されて以来、Hondaが最多獲得マニュファクチャラーとなっている。
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