ラ・ロッコが猛追撃の末3位ゲット
ラスクはホールショットから4位

真骨頂の追い上げを発揮したラ・ロッコ
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開幕3戦をカリフォルニア州内で消化したシリーズが、アリゾナ州フェニックスへと移動する。会場のザ・ボブ(BOB=Bank
One Ballpark)は、開閉式の屋根を持つ野球場で、小雨にもかかわらずコースコンディションは良好だった。
ホールショットを取ったのはラスクだったが、1周目の後半からカーマイケルがトップに立ち、コントロールラインを通過。ポジションはカーマイケル、ラスク、ビーラマン、ボス、クレイグ、ラ・ロッコ、ロンカダ、ウェイ、マクグラス……。
2周目からペースアップするカーマイケルがリードを広げ、これに続くラスクとビーラマンが、トップグループを形成。セカンドグループには、プライベートながら健闘するボスを前に置き、ラ・ロッコ、マクグラスが上がってきたが、ボスのライン取りを読み切れない二人は、なかなか前に出られないでいた。

ラ・ロッコ(左)の表彰台は今季2度目
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5周目を経過する頃には、カーマイケルの独走態勢が固まり、ラスクとビーラマンの接戦の後ろには、やがてマクグラスとラ・ロッコが浮上してくる。中盤になるとマクグラスがラスクとビーラマンに追い付き、三つ巴の2位争いを展開。このバトルは15周目に決着がつき、マクグラスが2位に浮上する。
終盤はクルージングに入ったカーマイケルだが、マクグラスでも10秒以上の差を覆すことができず、カーマイケルが余裕で2勝目を挙げる結果となった。マクグラスにかわされてからのラスクはペースも上がらず、18周目にラ・ロッコが3位を奪う。
肩の負傷のため、前戦からの出場となったトーテリは、11番手からスタートし、一時8位まで浮上したが、レース中に肩に痛みを覚えたせいもあって、10位でフィニッシュするのが精一杯だった。
M.ラ・ロッコ(3位)
路面はすごく良かった。でもフープスやその他のセクションはあまり難しくなく、全体的にハイスピードなのでラップタイムになかなか差が出なかったようだ。前半はヒース・ボスが前にいて、あまりハードに攻められなかった。しかも後ろにはマクグラスがいたし……。中盤、フィニッシュ後の1コーナーで自分の足を後輪で轢いて、次のリズムセクションでミスして、気を取り直している時にマクグラスに抜かれた。マクグラスが来ているのは知っていたけど、気持ちがOFFになっていたから。それから頑張って終盤にラスクを抜いて3位まで上がった。抜いたのはリズムセクションで、ラスクがミスしたところを、オレがうまく飛んで抜いたんだ。

好スタートから4位を確保したラスク
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E.ラスク(4位)
ホールショットを取ったところまでは良かったんだけれど、カーマイケルに抜かれた後は彼のハイペースについて行けなかったよ。中盤以降は3台ですごいバトルになったけれど、何度かミスをしてマクグラスには抜かれてしまった。予選ヒートで競り合い中に転倒して、ハンドルバーで胸を打った。そんなダメージを踏まえると、4位は悪くない。でも、もっとスピードを上げて、イージーにアグレッシブに走れるようにしたい。体調は100%だと実感しているし、あとはレース経験を何戦か積めば、優勝も夢じゃないと思ってるよ。
S.トーテリ(10位)
決勝のジャンプでショートしたら、肩の痛みが再発して、走るのがきつかった。2週間練習も休んでいるし、体力が落ちてきていることは確かだ。85%ぐらいかな。もっと練習して体力とスピードを取り戻すよ。
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