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 ドイツGPのみどころ  7月26日(水) レポート:柴田久仁夫


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 ドイツGPといえば、超高速バトル。シャシー+エンジンのトータルバランスが重要視される最近のF1ですが、ここホッケンハイムばかりはエンジンの存在感が非常に大きくクローズアップされるコースです。

 平均速度ではイタリア・モンツァに及ばないものの、最高速、そしてそれが出ている時間の長さから言えば、ここに勝るサーキットはありません。昨年の予選時、ポールを獲得したミカ・ハッキネンは実に時速325kmを記録しました。ドイツ中部の深い森の中を、18000回転の咆哮がこだまするわけです。

 ホンダはここで、4月下旬のイギリスGPに次ぐ大幅な改良版エンジンを投入します。パワー、ドライバビリティ、すべてにわたって格段に進化を遂げているだけに、むしろ「ニューエンジン」と呼ぶのがふさわしいほどのエンジンです。

 フランス、オーストリアの前2戦で、BARホンダは連続して4位入賞を果たしました。中盤以降のパフォーマンスからいえば、BMW・ウィリアムズやジョーダン、ベネトンの上を行く走りを見せています。とはいえ残念ながら、トップ2チームのフェラーリ、マクラーレンとの差は、依然として大きいものがあります。

 しかし今週のドイツGPでは、ついにその牙城を揺るがす可能性もなきにしもあらずです。実際昨年のホッケンハイムでは、無限ホンダパワーを有するジョーダンが2番グリッドを獲得。レースでも3位表彰台に上がりました。

 もちろんホッケンハイムは、エンジンパワーさえあれば勝てるサーキットではありません。長いストレートをつなぐシケイン進入での安定度、立ち上がりでのトラクション。そして終盤インフィールドでの低速セクションでは、あまりに高速に振ったセッティングでは、大きくタイムロスしてしまいます。

 しかしここ数戦、BAR002のシャシー熟成は大きく進んでいます。またビルヌーブは、ダウンフォースを極端に減らしたクルマのコントロールに、素晴らしい冴えを見せてくれます。いつものロケットスタートを決めて前に出れば、今度こそ表彰台も夢ではないでしょう。


 ビルヌーブがBARとの契約を3年間更新したことが、今週正式に発表されました。この長期契約の意味は、BARホンダで必ず世界タイトルを取るという決意の現われと見ていいのかもしれません。その発表直後のグランプリだけに、彼の走りにはいっそう期待がかかります。