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  1999 All Japan Grand Touring Car
Championship Series


1999 全日本GT選手権シリーズ
第5戦 レポート 




高い信頼性と操縦安定性をアピール
過酷なレースで全車完走を果たしたNSX勢

晴天に恵まれた第5戦決勝
 晴天に恵まれた第5戦決勝 
国内屈指の高速コースとして知られる富士スピードウェイ(FISCO)。ダウンフォースを減らしたセッティングが施され、見応えのあるハイスピードバトルに期待が集まった。FISCOで開催されるレースには、毎戦、多くの観客が詰め掛ける。今回も、夏休みを迎えたモータースポーツファンが訪れ、これまでにも増して華やかな雰囲気のなかでレースが開催された。

5月に開催された全日本GT選手権シリーズ第2戦では、高橋(国)/飯田組(RAYBRIG NSX)が見事に優勝を飾っている。これはNSXの高い操縦安定性と耐久信頼性を証明するものだったが、さらにタイヤへの負担を抑えた高いマシンバランスによるものでもあった。

接近戦を演じた飯田
 接近戦を演じた飯田 
しかし、今季から新たに設けられた最低重量と吸気制限に関するレギュレーションにより、NSXの優位性が大幅に短縮されているのも事実。特に今戦では、ライバルの大幅なポテンシャルアップも顕著で、これまでになく厳しい闘いとなることが予想されていた。

加えてNSX勢に科せられたウエイトハンディは、中子/道上組(Castrol無限NSX)は70kg、脇阪/金石組(TAKATA童夢NSX)は20kg、T.コロネル/光貞組(Mobil 1 NSX)も20kg、そして高橋(国)/飯田組)は50kg。ドライバーとマシンへの負担は決して小さなものではなかった。

また、今戦では、冷却対策を施した新しいエアロパーツが、すべてのNSX勢に装着された。ドライコンディションであれば、気温は30℃を大幅に超えることが予想されるこの時期。信頼性の向上に大きく貢献するパーツであることは間違いない。一方、前戦でTAKATA童夢NSXがテストしたワイドトレッドサスペンションは、高い最高速が要求されるFISCOだけに投入は見送られている。

2位の脇阪(左)と金石
 2位の脇阪(左)と金石 
こうしたNSX勢には、新たなドライバーの参加があった。ゼッケン64番のMobil 1 NSXは、前戦まで健闘を繰り広げていた山西康司から光貞秀俊にスイッチ。T.コロネルとのコンビネーションによりライバルに挑むことになった。

レーススケジュールが始まると、NSX勢が想像していたどおり、ライバルにストレートで離される苦しい場面がしばしば見られた。だが、不安定な天候となった予選では、ウエットコンディションで卓越した運動性能を発揮し、この点でライバルを大きく凌いでいることも判明。このためNSX勢はウエットコンディションでの決勝に期待することとなった。

期待に反して晴天に恵まれた決勝。6万人を超える観衆の目前で、シリーズ第5戦のスタートが切られた。5番手グリッドからスタートした高橋(国)/飯田組だったが、ややポジションを落としてオープニングラップを終えた。だが、ここから激しい追い上げを見せ、先行するライバルを次々にパス。3番手までポジションを上げ、さらに上位を狙う勢いを感じさせていた。

真夏のレースはスタッフも多忙
 真夏のレースはスタッフも多忙 
だが、先行するライバルとの激しい接近戦で、執拗なブロックで抑え込まれてしまった。このためトップ2との間隔は次第に開き始め、またピットインのタイミングが迫ったこともあり、これ以上の追い上げは実現しなかった。

レース後半になると、今度は脇阪/金石組が素晴らしい健闘を繰り広げた。NSXの高い操縦性と温存したタイヤのポテンシャルをフルに発揮し、先行するライバルを次々にパスして上位に進出。苦戦が予想された今戦で、なんと2位を手中にすることとなった。この他、高橋(国)/飯田組が5位、コロネル/光貞組が6位、そして中子/道上組が7位でフィニッシュ。今季初めて4台すべてのNSXが完走を果たし、マシンの高い信頼性をアピールするものとなった。

脇阪寿一(2位/TAKATA童夢NSX)
「一度、フォーミュラと間違えて右手でシフトレバーを動かそうとした。でも、そのおかげで先行するマシンをパスできたんだけどね。ピット作業で少し遅れたけど、タイヤの消耗が思ったほど進んでいなかったので、うまく追い上げることができた。」

金石勝智(2位/TAKATA童夢NSX)
「ラップを重ねてもタイムが落ちなかった。ライバルのペースが次第に落ちていたから、その分、どんどん追い上げることができたんだ。」

高橋国光(7位/RAYBRIG NSX)
「雨が降れば良かったんだけどね。でも、着実にポイントを獲得できて良かった。これで次戦ではウエイトも減るから、終盤戦に向けて頑張ります。」

飯田 章(7位/RAYBRIG NSX)
「ドライコンディションだとスープラが速いので、前回のように簡単に勝てるとは思っていなかった。それでもスタートしてからポジションを上げることができたんだけど、ちょっと納得できないブロックで阻まれてしまった。」

T.コロネル(8位/Mobil 1 NSX)
「NSXで初めてのレースだったのに、光貞は頑張ったと思う。素晴らしいドライビングを見せてくれた。いつもより厳しい条件のレースだったのだから、この結果には満足すべきだと思うよ。」

光貞秀俊(8位/Mobil 1 NSX)
「トム(・コロネル)とはフォーミュラ・ニッポンでもチームメイトだから、お互いにセッティングの好みは分かり合えている。だから、ふたりの良いところが出るようなレースにしたいと思っていた。でも、もっとボクがクルマに慣れないと、迷惑を掛けることになってしまいそうだ。もっと、頑張らないとね。」

中子 修(9位/Castrol無限NSX)
「70kgものウエイトを搭載したわりには、ブレーキがしっかりとしていたと思う。ただ、決勝の展開はやはり厳しいものだった。次戦はウエイトが減るから、いいポジションが狙えると思う。」

道上 龍(9位/Castrol無限NSX)
「さすがに70kgのウエイトハンディはきつかった。スピードも伸びないしブレーキも効かない。それに、レース後半はブレーキがコントロールしづらくなてしまった。だから、ポイント獲得を狙って自分のペースで闘った。」


 



















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