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※スペック、諸元は、全て発表当時の数値です。

(注): 写真は掲載当時のもので、バイク乗車時のヘルメット着用が義務づけられていない
時代でした。
現在は安全運転のため、ヘルメットの着用が法的に義務づけられています。
「折りたたんでどこへでも運べます」。1967年(昭和42年)にデビューした、量産型としては初代モンキーとなるZ50Mのカタログには、こんなキャッチフレーズが使われていた。当時は戦後の経済発展とともに、日本でも乗用車がやっと大衆に普及しはじめ、レジャーブームも到来した時代。Hondaはそうしたタイミングにこの超小型バイクを発売し、「クルマのトランクにバイクを積んでレジャーを楽しむ」という新しいライフスタイルを提案したのだ。
60年代にドリームCB72やカブレーシングなどのスポーツモデルに使われていた真っ赤なフレーム、折りたたむことのできるハンドル、洒落たチェック模様をあしらったシート、そしてパワーユニットに採用されたスーパーカブと同じ空冷4ストロークエンジン。ペットのように愛らしく小さなボディーに、全く新しいバイクの楽しみ方をめいっぱい積み込んで、モンキーZ50Mは誕生した。
そもそも初代モンキーZ50Mの前身は、1961年(昭和36年)に登場したZ100へと遡る。Z100は、この年の9月にオープンした乗り物遊園地「多摩テック」の乗り物の一種として開発されたもので、Honda伝統の技術者コンペティションである「アイデアコンテスト」によって基本設計が練られた。当時すでに年産100万台を超え、国内外で高い評価と人気を得ていた実用バイクにスーパーカブC100があるが、「この世界一タフで超高性能な小型4サイクルエンジンを使って、小さな小さなバイクをつくろう!」という若い技術者たちの熱意とアイデアによってZ100は生まれたのだ。
ところでこのZ100は、遊園地での乗り物として開発されたが、前後のブレーキや3速ミッションなど本格的な装備を持ち、ハンドルの折りたたみ機構といったモンキーならではの装備もすでについていた。ところが誕生の同年、1961年の東京モーターショーに展示したところ、その斬新なスタイルとタフネスなパワー、そして新しいカテゴリーに海外から絶大な注目が集まった。そこでHondaは1964年(昭和39年)から正式量産市販車CZ100として輸出を開始。CZ100は5インチホイールや折りたたみハンドルはそのままに、スポーツカブC111のタンクを装備し、キャブレターはダウンドラフトタイプを採用していた。このモデルは主に欧州や東南アジア向けに出荷され、これがその後の、待望の国内市販車Z50Mへとつながる。
「クルマのトランクにモンキーを積んでレジャーに」「4輪+2輪の楽しさ」という新しいモーターサイクルレジャーのカテゴリーを生んだモンキー。1969年(昭和44年)には、Z50Aが発売された。愛らしいイメージは踏襲しつつも、ひとまわり大きくなった車格。フロントにテレスコピックサスペンションを装備し、ホイールもM型の5インチから8インチへとサイズアップ。馬力・トルクともに向上し、さらには安全性のためにウインカーとサイゾリフレクターを装備するなど、レジャーだけでなく、日本の道路事情により適したバイクへと成長した。
ついで翌年の1970年(昭和45年)には、Z50Zが登場。リアブレーキを再びフット式とし、マフラーはアップ型に、そしてフロントフォーク部を車体と分離できる機能で車載性能を大幅にアップさせるするなど、その後の「モンキー人気爆発」へとつながっていく。
初代モンキーZ50Mの誕生から今日まで約40年。この間モンキーシリーズは、ほぼ数年ごとにマイナーチェンジやフルモデルチェンジなど、さまざまな変遷を重ねながら、根強い人気を不動のものにしてきた。なかでも1978年(昭和53年)に登場したモンキーベースのゴリラや、1987年(昭和62年)のロードスポーツ仕様のモンキーR、1991年(平成3年)に登場したオフ指向のモンキーBAJAなど、多くの派生モデルを生み出したことは、モンキーファミリーならではの特筆すべきことだろう。
時代背景やユーザーの嗜好とともに、つねに成長を遂げてきたモンキー。レジャーバイクのパイオニアとして生まれ、長年育まれてきた偉大なるミニバイク。近年では、ユーザーやパーツメーカーの手によるさまざまなカスタムモデルも数多く存在し、よりホビー的性格の色濃いバイクとしても知られている。
資料提供は、全て < (株)東京グラフィックデザイナーズ >のご協力によるものです。
写真、資料の無断転載に付きましては、固く断り申し上げます。
※値段、スペック、諸元は、全て発表当時の数値です。