自転車、バイク、そして自動車。移動する手段としてのモビリティは、時代と共に変化を遂げてきました。便利でクリーンな社会を実現するため、Hondaが新たな移動手段として提案する次世代モビリティ。近距離移動に適した「MC-β(エム・シー・ベータ)」は、バイクと軽自動車のいいとこどりをした超小型電気自動車です。
人の空間を第一に考えるHondaの遺伝子を受け継ぎ、マイクロサイズのボディに驚きの快適空間を実現。街に溶け込む小さなボディは、人に寄り添うような優しいデザインに仕上げました。また、エネルギーを効率的に利用したり、動くバッテリーとしてエネルギーを運ぶことも考えられています。
将来、MC-βが社会のあらゆるところで使われるようになったら、私たちの暮らしはどのように変わるのでしょうか?
歩くには遠いけれど、自転車ではちょっと不便。そんな近距離移動に適しているのが、このMC-βです。シーンや目的に応じてモビリティを使い分けることで、より自分のライフスタイルに合った賢いモビリティ選びが可能になり、さまざまな場面でその個性や魅力を発揮してくれるので、暮らしに新たな楽しみが広がります。
例えば、郊外での通勤や保育園や幼稚園への送迎、さらに都市部でのカーシェアや観光地での移動手段など、さまざまなシーンでの活用が可能です。
歩行者に近く、暮らしに密着した、街に寄り添うクルマを目指します。
Hondaは自動車、バイク、汎用製品と幅広くモビリティーを開発している会社。もともと社内で小さなEVの研究が進んでいました。そして、2011年の東京モーターショーに超小型EVのコンセプトモデル『マイクロコミューター』を発表しました。この東京モーターショーが、「MC-β」の開発にとって大きな転機となり、国交省の『超小型モビリティの規格化』に向けた検討において、他自動車メーカーと一緒に検討チームの一員として、車両規格の検討や社会実験など、新規格導入の取り組みに協力することになりました。そこで検討された仕様に則って、実証実験のために開発したのがMC-βです。
マイクロコミューター開発当時のEV普及課題は価格と航続距離にありました。その一方で、地球環境や日本のエネルギー事情を考えると、EV普及は不可欠です。Hondaは改めて自動車の利用実体を調べたところ、日常の生活環境における利用状況の大半が1日数十km・乗員は1〜2名でした。EVの課題解決と自動車の利用状況からヒントを得て生み出されたのが超小型モビリティです。乗員を2人にする事で、小さくて軽い車両が可能になり、既存のバッテリー能力でもより遠くまで走れる様になります。バッテリーの搭載量も少なくする事が出来、安い価格になりそうです。そして、小さいことが日常の利便性向上にも繋がります。狭い路地でのすれ違いのストレスも低減し、駐車も簡単になる。ほんのちょっとだけ、視点を変えると新しいカテゴリーの扉が開いたのです。
地球にもやさしく、おさいふにもやさしく、ドライバーにもやさしい車づくりのスタートです。