世界的な自動車メーカーであり、モーターサイクルメーカーであるHondaは、ご存知の通りアウトボードの分野では4ストロークエンジンの先駆者としてその名を歴史に轟かせている。1964年に最初の船外機であるGB30をデビューさせて以来、一貫して4ストロークモデルの開発・製造に勤しんできている。当時から大きなテーマになっているのは、パワフルさと、クリーンさとの両立をエンジンに求めていることだ。本田技研工業(株)の取り組み方で、いつも感心させられるのが、やはり同社の環境問題へのアプローチだ。昨今のように声高に、まるで流行りか何かのように環境問題が叫ばれるようになる遥か昔から、Hondaの環境保全への活動は行われていた。
そもそも2ストロークエンジンに比べ、より環境への負荷が少ない4ストロークエンジンを採用してきたこともその現れだ。
しかも彼らHondaのスタッフと話していていつも感じさせられるのは、モノを作っている以上、完全にクリーンなモノはないと認識している点だ。言い換えると、自分たちの製品は他者の製品よりはクリーンかもしれないが、製造工程、販売、ユーザーの利用の過程で、何らかのカタチで環境へ負荷をかけてしまっていると認識しているということ。いわゆるゼロエミッションではない、環境への負荷が有る以上、それを少しでも減らすにはどうすれば良いのか?それを個人レベルでも企業レベルでも実践しているように感じられるのだ。単に環境問題を叫ぶ訳ではなく、それを直実に実行している企業であり、その精神を理解したスタッフたちなのである。 |