| Hondaの新世代船外機ラインアップ、従来の130馬力〜175馬力までの間隙を縫う形で150馬力と135馬力の2種類の船外機が発表された(150馬力については前号既報の通り)。直列4気筒のBF150AとBF135Aである。どちらもV6気筒・VTEC採用を採用したBF225Aの、あの実に斬新なデザインを踏襲する。新たに「Wing-Form」と呼ばれるデザインを採用した。Hondaならではの四輪技術を援用した新世代マリンエンジンである。四輪のベースエンジンはUSアコードの2.4リッターVTECエンジン。これを船外機にマリナイズし、軽量コンパクトを実現、チェーン駆動DOHC、VTEC機構(BF150Aのみ)、LAF制御リーンバーンなど数々の最新テクノロジーを導入した。この新型エンジン二機種の発表会が7月半ばに行われた。BF150Aは日産サンクルーズ24に、BF135Aは30フィート和船にそれぞれ搭載され、浜名湖周辺にて試乗を行った。 |
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| BF150A搭載の日産サンクルーズ24 |
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| BF135A搭載の30フィート和船 |
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現在船外機の主流となりつつあるのは間違いなく4ストローク船外機だ。アメリカでは全体の52%に達し、EU圏でも51%とすでに半数を超えている。日本でも38%が4ストローク化していると言われており、今後の趨勢はまさに4ストローク化であることに間違いない。また全世界で見ても70万台と言われる総数のうち、約50%が4ストロークとなっている。2008年には約8割を超えるであろうと言われている。その他、日本でも環境保全型ガソリン船外機が沿岸漁業助成法の助成対象になり、今後のさらなる普及が予想される。一頃はHondaの代名詞、と言っても過言ではないほどHonda=4ストローク船外機の図式があった。その後、後発の各社がラインアップを充実させ、相対的に比率は下がった物の、総量では断然4ストローク船外機が増加傾向にある。そしてこの潮流、4ストローク船外機を普及させたのは間違いなくHondaである。そのHondaから従来のラインアップで抜けていた中〜高馬力帯が発表された。直列4気筒の BF150AとBF135Aである。
以前、もう7〜8年前になるが、他社が4ストロークエンジンを導入するよりも前の話。HondaのBFエンジンを取材した際に、当時の営業担当者が「Hondaが先鞭をつけることで他社が追随し、業界が4ストローク船外機へと向かえば良い」という話をしていたのを思い出す。結果として環境対応エンジンが増えればHondaとしては目論見通りというのだ。当時はふーんと思っていたが、まさにそれを着々と実現してきたのはHondaの功績である。その姿勢は今になっても改めてさすがと思わされる。
だから今回登場したエンジンももちろん環境への対応は極めてシビアだ。また話がそれるが、Hondaエンジンのキャッチコピーにも実はそれは現れている。キャッチにほとんど「クリーン」という語が使われていない。これはなぜか?「クリーン」なのではなくて「低公害」なのだ、というのがHondaの考え方のようだ。こういう素直な、ある意味、非常に真摯な姿勢は信頼できる。高機能・高性能・低燃費、低エミッション・高出力を両立させた「バランス」のとれたエンジンというのがHondaエンジンに共通するコンセプトだ。曰く「人と環境に優しい、経済的で高品質な4ストローク船外機」となる。
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