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OCEAN LIFE
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鳥海山伏流水の恵みを味わい、最上川の清流に癒される 水と資源を大切にする人たちを訪ねて
愛すべき最上川へのそれぞれの想い
小トリップのフィナーレを飾る「白糸の滝」。緑に囲まれた山肌から流れ落ちる様子は圧巻。
小トリップのフィナーレを飾る「白糸の滝」。緑に囲まれた山肌から流れ落ちる様子は圧巻。
 21隻はすべて船外機であり、その内訳は全長17m(定員60名)が4隻、全長14m(定員40名)が17隻となっている。そして全21隻のうち、現在まで9隻に4ストロークエンジンが搭載されている。南條さんが船外機の修理を始めてからは5年ほど経つ。最近はとても一人ではケアしきれないということもあり、3人体制を組んでメンテナンスをしているという。
 乗客の声でかなり多いのが、本当にエンジンが掛かっているの?と聞かれることだそうだ。水かさが低い時には、多少は吹かさないといけないのでそういうことは言われない。しかし水かさが増している時はほぼアイドリング状態、もしくはトローリングの速度程度で走れる、と南條さんは言う。流れに任せて進んでるんですよね、なんて言われることもしばしば。そのくらいエンジン音は静かなのである。
 せっかくなので、と南條さんが我々を誘う。晴れ渡る夏空のもと、南條さんが船長を担当する運航便に合わせて船下りの旅に特別に乗船させていただくことになった。この便で南條さんとパートナーを組むのは、現在63歳になる柿崎好昭さん。旧国鉄からJRを経て平成10年に退職して現在の仕事につき、今年で船頭歴6年になるという。いろんな人と出会え、会話できるのがとても楽しいですね、と柿崎さんは話す。また、元旦の運航などには自作の花瓶を作り、乗客全員にプレゼントすることも。来て良かったと感じ、最上川の自然にまたふれたいと思ってもらうための、柿崎さんのできる限りのもてなしなのである。
 周辺の緑深い木々が水面に映えて美しい。最上川に関する知識もさることながら、柿崎さんの山形弁全開!?のユニークなトークに乗客の雰囲気も一気に和む。その間も南條さんは常に周りの状況把握は怠らない。最上川には、川幅が狭くなる狭窄部が全域にまんべんなく存在しているからだ。柿崎さんが英語、さらには韓国語での「最上川舟唄」を唄い終え、降船直前のビューポイントである白糸の滝を最徐行で通り過ぎ、降船所についた。笑顔を見せて満足そうに降りていく乗客の姿を、南條さんと柿崎さんはあたたかい目で見送っていた。
 最上川の清流を汚さない4ストローク船外機は環境に優しいだけではなく、自然と一体になれるということを、今回の船下りで発見できた気がする。音が静かということは当然快適さにつながるが、船外機の騒音を気にすることなく大自然の息吹き、川の流れる音をありのまま体感できるのだ。とても素晴らしいことではないか。3年前に紹介した以上に活躍していることは間違いないと確信した。
 急には難しいですが、ゆくゆくは所有船すべてを4ストロークに変えていくつもりですと、最後に南條さんは優しい目で話してくれた。

南條裕司さんは4ストローク船外機の導入を積極的に行っている。
南條裕司さんは4ストローク船外機の導入を積極的に行っている。
四季折々の表情を楽しめる最上川には、癒しを求めるかのようにたくさんの観光客が訪れる。
四季折々の表情を楽しめる最上川には、癒しを求めるかのようにたくさんの観光客が訪れる。
場所によって急に流れが早くなり、ご覧のような波立つ光景もよく見られる。最上川が日本三大急流と呼ばれる所以。

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