自由研究
用意するもの
①シャーレ(実験後に廃棄するのでプラスチック製がよい。なければ透明度の高い浅いフタつき容器) 4個
②粉寒天 10g
③コンソメスープのもと 1個(約5g)
④水 500mL
⑤片手鍋
⑥木べら
⑦めんぼう(滅菌済または未開封のもの)
⑧消毒用アルコール
⑨キッチンぺーパー
⑩ラベル用の紙、テープ、ペン
実験の前に手や道具をよくあらいましょう。手はアルコールで消毒しましょう。
実験をするときはおうちの人に知らせてからはじめましょう。おわったら後かたづけして、手をよくあらいましょう。
手順をよく読み、安全に注意して行いましょう。
火を使うときは大人に手伝ってもらいましょう。
培地に菌をつけた後はシャーレのフタを開けないようにしましょう。
※この培地では、適当な水分と温度と栄養があれば自分でふえることのできる細菌や真菌などはふえますが、ウイルスはふえません。
実験のやり方
消毒用アルコールをふくませたキッチンペーパーで、シャーレや台の上をよくふく。
鍋に粉寒天10g、コンソメスープのもと5g、水500mLを入れ、まぜて加熱する。
溶液が透明になってぽつぽつと泡が出てきたら加熱を止めて、しばらくおいておく。
やけどしないくらいまで冷めたら、4つのシャーレに同じ分量ずつ、気泡が入らないようにそそぐ。
平らなところにおき、余計なものが混入しないようにフタをして培地が固まるまでおいておく。
※フタについた水滴が培地に落ちないように静かにおいておこう。
培地が固まったら、フタをしたままシャーレを逆さにして1時間ほどおいておく。フタについた水滴がかわいたら次に進む。
培地に手あらいする前の手指、薬用せっけんで手あらいした手指をそれぞれ押しつけて、シャーレにフタをする。
日付と採取した箇所を書いたラベルをはっておこう。
※この後はフタを開けないこと。
キッチンの台や、おふろ場の床や壁など、菌がいるか調べたいところに、めんぼうをこすりつけて採取する。
採取したら、それを残り2つの培地にぬりつけてシャーレにフタをする。同じように日付、採取した箇所を書いたラベルをはっておこう。
※めんぼうを培地につけるときに培地の表面をきずつけないようにしよう。
※この後はフタを開けないこと。
何日かおいて、
菌が見えてくるか、観察しよう。見えてきた後もしばらく観察をつづけると成長を
確認できるよ。色や大きさ、形などを見てみよう。
※フタをしたまま観察すること。
菌がふえやすい室温は30~37度くらい。室温がひくい場合は、フタつき発泡スチロールの箱に、湯たんぽやお湯の入ったペットボトルを入れると温度がたもてる。このとき、シャーレに近づけすぎると培地がとけてしまうので気をつけよう。
実験が終わったら、フタが開かないようにシャーレをテープでまいて、ポリぶくろに入れてきつく閉じ、煮沸消毒する。その後は自治体のごみ処理ルールにしたがって廃棄しよう。
やってみよう
- ・納豆やヨーグルトなどの発酵食品を同じように培養してみよう。
- ・あらっていない手指、水道水(流水)であらった手指、石けんであらった手指、石けんであらってアルコール消毒した手指の菌を培養してくらべてみよう。
監修
L-Kids Lab
就学前から中学生を対象とした子どものための科学体感教室です。
お子様の知的好奇心を刺激する、ワクドキいっぱいのしかけをちりばめた科学遊びをご用意しています。遊びの中で気づいたり、考えたり、工夫したり、表現したり、そして科学が日常の身近につながる機会になるよう、お子様ごとにプラスαの声かけをしながら一緒に科学遊びを楽しんでいます。
教室は、東京都文京区にあります。泊まりでの自然教室は長野県を中心に行っています。
web site:http://www1.tcn-catv.ne.jp/l-kidslab/