先進技術 1

他のビジネスジェットにはない
主翼上面エンジン配置
他のビジネスジェットにはない主翼上面エンジン配置

主翼の上面は、空気をきれいに流して揚力を得ることが重要であるため、空気の流れを妨げるものを設置しないというのが航空機開発の常識です。そのため、従来のほとんどのビジネスジェットはエンジンを胴体後部に搭載しています。
HondaJetでは、胴体後部のエンジン支持構造をなくして内部スペースを最大限に利用できるようにするため、ビジネスジェットとして世界で初めてエンジンを主翼上面に配置しました。開発にあたっては、Honda独自にさまざまなアイデアに基づく研究を重ね、空力的にも大きな効果を得る最適な位置と形状を備えたユニークな主翼上面形態としました。

エンジン配置図
メリット1

エンジンを支える構造物が不要で
胴体のスペースを最大限に活用できる

従来のビジネスジェット機は胴体後部にエンジンが取り付けられるため、胴体内部にエンジンの大きな支持構造部材が設けられてしまいます。しかしHondaJetは、主翼上面にエンジンを配置することで胴体内部のエンジン支持構造部材をなくし、これまでにない大きな室内空間と荷物室を確保しています。

室内空間レイアウト図
メリット2

エンジンが胴体から離れていることで、
騒音と振動を低減できる

エンジンが胴体から離れていることで、室内空間に伝達される騒音と振動を低減でき、静粛性にも寄与。静かで快適な室内空間を実現しています。

メリット3

主翼上面の最適な位置にエンジンを置くことで速度アップと低燃費を実現できる

高速で飛ぶと主翼上面の空気の流れが速くなり、衝撃波(右の画像の赤い部分)が発生し、空気抵抗が大きくなります。しかし、エンジンの前だけ、空気の流れが遅くなるため、衝撃波が小さくなっているのがわかります。
衝撃波を抑えると空気抵抗が少なくなり、同クラスの他機を上回る速度アップと低燃費の実現に寄与します。

主翼の衝撃波シミュレーション画面