家庭菜園、最大の醍醐味といえば、それは採れたての野菜を味わえるということ。採れたての野菜はどれもみずみずしく香りよく、野菜本来の味を堪能することができます。スーパーで買う野菜との違いも一目瞭然。また、エダマメやトウモロコシなどの野菜の糖度は採れたてのほうが高く、時間が経てば経つほど落ちてしまいます。野菜のうま味を楽しむなら、自分で育ててすぐに味わうのが何よりも大切なことといえるでしょう。

率直にいって野菜を育てることは、簡単、手軽なことではありません。土を掘り起こし、天候に合わせて水を与えたり、成長に合わせて肥料を施したり。しかし、野菜に心を配り、ともに成長した結果、おいしい野菜を食べることができるという充実感と達成感は、ほかでは味わうことはできません。これまで野菜はちょっと苦手だったパパや子どもたちも、自分で手がけた野菜なら、パクパク食が進むかもしれませんよ。

「ビギナーでも育てやすい」野菜を選んで、「こうすればうまくいく」ハウツーにならって作業しても、時には天候不順やうっかりミス、あるいは病害虫の大発生に見舞われて、うまくいかないこともあるかもしれません。それでも数ヶ月間、その野菜と向き合って世話をすることで、何かしらの充実感や達成感を得ることができるもの。1回の失敗で挫けるなんてもったいない。リベンジはあなた次第、そんな気軽な気持ちで、菜園や野菜とつきあってみませんか。

一日をお日さまの下で過ごす菜園作業。コンパクトな菜園でも一日で歩く距離は相当に達し、夕暮れには心地よい疲労感を味わうこともできます。作業は中腰、しゃがみ込みなど、普段の暮らしのなかでは取らない姿勢も。最初は筋肉痛になることも珍しくありませんが、作業に慣れると同時に、気づけばそんな「困った！」も忘れているはず。それはきっと、また一歩菜園と仲よくなれた証拠かもしれませんね。