ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論99.9%ダフらないアプローチショット

2017.03.09

大型ヘッドのドライバーの普及によってアプローチイップスになるゴルファーが増えている、という説があるのをご存じでしょうか?この説の真偽はともかく、アプローチが苦手なアマチュアが少なくないことは事実。特に、春先の芝がまだ十分生え揃っていない時期には、グリーン周りでのザックリやトップが頻発しがちです。

薄い芝で苦労するアマチュアに対し、プロはトップシーズンと同様に安定したアプローチショットを放ちますが、この差がどこから来るかというとクラブの使い方の違いです。プロはどんなライでもダフらないようにクラブを使っているのです。

そのポイントを簡単に言ってしまうと、シャフト軸とヘッドの位置関係です。クラブはシャフトの先にヘッドがついているという構造をしていますが、構えるとヘッドは自分から見てシャフト軸の右側にあります。これはつまり重さが軸の右にあるということで、このままボールを打とうとすると重さが右に残るので、ヘッドがボールの手前で落ちやすくなるのです。ウェッジのフェースを開いて構えるのは良いのですが、開いたまま打ってしまうとこのようなミスが起こります。

重さが右にあるとダフる

シャフトの軸線よりクラブヘッドの重さが後ろに残った状態で打とうとするとダフリやすい。

これを防ぐためにはヘッドをシャフト軸の左側に移動させることです。移動させながらボールをとらえることで重さが軸の右に残ることがなくなり、ダフるリスクを回避することができるのです。このクラブの使い方はいわゆる「フェースターンさせる」ということですが、手先でクイックにやる必要はありません。ゆったりとした動きを心がけ、インパクトまでに右にあるヘッド(重さ)を左に移動させてください。といっても、インパクトの時点で左への移動が完了している必要はなく、ヘッドの一部が左に移動していればOKです。このあたりは感覚の違いもあるので、早めに移動させたり、遅めに移動させたりして、自分なりのタイミングをつかめば良いでしょう。

重さを左に持っていけばOK

シャフトの軸線よりクラブの重さが前(ターゲット方向)にある状態で打つとダフリにくい。

最近ではこのように、自分で意識的にフェースターンをすることが少なくなりました。最新の大型ヘッドドライバーは自分でフェースターンしなくてもうまく打てるので、同じようにウェッジを使うとダフってしまうのです。そう考えればやはり、「大型ヘッドのドライバーがアプローチイップスを生み出している」という説は正しいようですね。

その解決策が今回紹介した打ち方であり、この打ち方をマスターするとカツン!とボールだけをとらえられるようになります。100%とはいわないまでも、99.9%ダフることはないでしょう。それでいてトップすることもあまりなく、フェースでボールを包みこむようなイメージで運べるようになるので、ぜひともアプローチのバリエーションに加えてください。

早めに重さを左に持って来る

早めのフェースターンを心がけ、クラブヘッドをシャフトの軸線よりも左に持ってくればボールをクリーンにヒットでき、なおかつフェースに乗せて運ぶことができる。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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