ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論イマドキのアプローチショットで
やってはいけないこと

2016.11.04

最近よく「アプローチが寄らなくて…」という声を聞きます。グリーン周りからの短い距離のアプローチに多いのですが、以前は比較的簡単に寄っていたものが、ピンにつかなくなった、オーバーすることが多くなった、ということのようです。挙句の果てには「アプローチイップスで…」なんてことになりますから、悩みは深刻です。

アプローチの不調にはいろいろな理由が考えられますが、今回はボールの影響についてお話ししようと思います。

最近のボールは飛距離性能を重視しているため、低スピン化が進んでいます。その結果としてプレーにどういう影響が出ているかというと、ドライバーで打ったときには余計なスピンがかからず飛距離が出ますが、アイアンショットやアプローチショットでは以前のようなスピンがかからなくなっています。アプローチではその傾向が顕著で、低く飛び出し、ワンバウンドめでキュッ!とブレーキがかかるようなボールは打ちにくくなったのです。

スピンアプローチが主流だった時代は、ハンドファーストに構えてそのままインパクトし、フォローでも手首の角度をほどかなければ強烈なスピンがかかりました。しかしイマドキのボールはその打ち方でも十分なスピンがかかりませんし、ピンまでの距離が短い場合や、プロのトーナメントのような硬いグリーンの場合はなおさら、スピンがほどけてオーバーしてしまいます。ですから最初からスピンをかけないか、イマドキのボールに対応したスピンのかけ方をするのです。

昔のスピンアプローチ

ハンドファーストに構え、手首の角度を変えずボールを潰すように打つ。
イマドキのボールでもある程度距離があればスピンがかかるが、ヘッドを走らせられない30ヤード以下だとスピンがほどけてしまうことが多い。

ウェッジのロフトを立てて当て、ボールを潰すイメージで押し込んでいく。

では、どうやったらイマドキのボールにスピンがかかるかというと、ロフト通りに打って柔らかく飛ばすことです。以前の打ち方はハンドファーストに構えロフトを立てて当てていましたが、イマドキのアプローチはハンドファーストにせず、芝の上でソールを滑らせるように打ちます。そうすることでフェースにボールが乗りふわっと柔らかい球になるのです。強烈なスピンはかかりませんが、柔らかさと高さで球は止まります。

イマドキのスピンアプローチ

ロフト通りに構え、地面でソールを滑らせるように打つ。
ボールは潰さずフェース面で外側のカバーをこするイメージ。

ウェッジのロフト通りに当て、手首をリリースしながら
フェースにボールを乗せるイメージで振り抜く。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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