ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論フックライン、スライスラインが入るようになるコツ

2012.09.28

今日はパッティングの話をしましょう。コースのグリーンにはまっすぐなラインというのはあまりなく、ほとんどが右に曲がるフックライン、あるいは左に曲がるスライスラインなわけですが、一般的にカップの低いほうに外れることを「アマチュアサイドに外れる」、カップの高いほうに外れることを「プロサイドに外れる」と呼びます。

なぜそう呼ぶのかというと、アマチュアはラインの読みが甘く、ボールが予想以上に切れてカップの低いほうに転がることが多いので、カップの低いほうをアマチュアサイド、逆にプロはラインを読みすぎてカップの高いほうに外す場合が多いことから、カップの高いほうをプロサイドと呼ぶのです。

カップの高いほうに外れることを「プロサイドに外れる」、低いほうに外れることを「アマチュアサイドに外れる」という

カップの高いほうに外れることを「プロサイドに外れる」、低いほうに外れることを「アマチュアサイドに外れる」という

言われてみれば「なるほど」という感じですが、果たして本当にそうなのでしょうか? 

つい先日、私はあるツアープロから面白いことを聞きました。そのプロはスライスラインをカップの右サイドから入れるようにイメージしている、というのです。スライスラインはカップの左サイドに入り口を設定するのが常識のような気もしますが、そのプロは右サイドに入り口を設定したほうがカップインする確率が高いといいます。

その理由は2つあって、1つめは、カップの右サイドから入るラインをイメージしておくと、ややボールがつかまり気味になっても左サイドから入ってくれるということです。プロはスライスラインでボールを逃がすことを嫌うので、ミスをするなら左に打ち出すことのほうが多く、その誤差を考慮に入れたライン取りというわけですね。そして2つめの理由は、リップしたときの違いにあります。リップとはボールがカップの縁をくるりと回る現象のこと。スライスラインの場合、右サイドからリップするとボールの勢いが殺されてカップインする可能性が残るのに対し、左サイドからリップすると加速してカップインしないのです。

スライスラインの場合、カップの左サイドからリップするとボールは加速してカップインしないことが多い。これに対し、カップの右サイドからリップするとボールの勢いが弱まりカップインする可能性が高くなる

スライスラインの場合、カップの左サイドからリップするとボールは加速してカップインしないことが多い。これに対し、カップの右サイドからリップするとボールの勢いが弱まりカップインする可能性が高くなる

このことを知って以来、プロのパッティングを注意深く観察しているのですが、確かにラインを薄く狙っている選手が多いようです。それに、自分自身のゴルフを振り返ってみても、ラインを膨らませすぎてプロサイドに外している場合が多かったような気がします。そこでスライスラインならカップの右から、フックラインならカップの左から、というように薄いラインを設定してみたところ、これがよく入るのです。もちろんこれは1つの考え方であり、すべての人に効果があるとは言いませんが、2メートル前後のパットを決め切れない人は試す価値があるといえるでしょう。

スライスライン、フックラインの話でもう1つ役に立つかもしれない話があります。これは別のプロから聞いたのですが、スライスラインはカカト体重で打つとラインに乗りやすい、というものです。スライスラインはツマ先に体重がかかって前のめりの姿勢になりやすく、右に押し出してしまうことが多いのですが、カカト体重で構えて打つとしっかりとカップの左にボールを打ち出せるのです。逆にフックラインはカカトに体重がかかりやすく、左に引っ張ってしまいがちですが、ツマ先体重で構えて打つとカップの右に打ち出してラインに乗せることができます。

スライスラインは右に打ち出してしまい最初からラインを外れてしまう場合が多いが、カカト寄りに体重をかけて打つとラインに乗せやすい。フックラインは逆に、ツマ先寄りに体重をかけて打つとラインに乗せやすい

スライスラインは右に打ち出してしまい最初からラインを外れてしまう場合が多いが、カカト寄りに体重をかけて打つとラインに乗せやすい。フックラインは逆に、ツマ先寄りに体重をかけて打つとラインに乗せやすい

ラインを膨らませ過ぎない、体重の位置を変える。この2つでフックライン、スライスラインがカップインする確率が驚くほどアップしますので、ぜひ試してみてください。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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