ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論前傾姿勢をキープするためのマジックムーブ

2018.06.07

ダウンスイングで前傾姿勢をキープすることが大事だと誰でもわかっていますが、いざやろうとするとできないのが現実です。大抵のアマチュアゴルファーはダウンスイングで体が起き上がり、それと共に手元も引き上げられてしまうので、結果はプッシュアウトやチーピンになることが多く、たまたまうまくいったとしても、いつ崩れるかわからない不安定なプレーになってしまいます。

体が起き上がってしまう原因はいくつかありますが、よくあるパターンとしては、体ごとボールに近づく動きです。ボールとの間合いが取れなくなるので、クラブヘッドをボールとコンタクトさせるには手元を引き上げるしかなく、無意識的に上体を起き上がらせてアジャストするのです。こういうスイングをコーチは「背中を使っていない」と評しますが、それは体の前面の筋肉だけでボールを打っているという意味です。背中の筋肉やハムストリングスを使わないスイングは弱々しく、弾道にも強さがありません。

ではどうしたら前傾姿勢をキープしたまま振り抜けるのかというと、体重のかけ方にポイントがあります。体が起き上がってしまうゴルファーはダウンスイングでつま先側に体重をかけますが、そのために体が前に流れてしまいボールに近づいてしまうのです。
前傾姿勢が崩れないプロゴルファーはかかと側に体重がかかっているので、ボールと適正な距離をとりながら振り抜けるというわけですね。ですから、もしも前傾姿勢をキープできないのなら切り返しで右足のかかとに体重をかけてみてください。バックスイングが上がったら右足かかとに乗ってからダウンスイングに入るのです。こうすると前傾がいったん深くなり、それに伴って体がやや右に旋回しますが、そこから腕を振り下ろす動作が行われるので、前傾姿勢をキープすることができます。右足かかとに乗った後も体重は背中側にかけたままにして、両足のかかとに体重を乗せてインパクトしましょう。

バックスイングが上がったら右足かかとに体重をかけてから切り返そう。こうすると体が前に突っ込まないので、ボールと適正な距離を保てると共に前傾姿勢をキープしやすい。

そもそもなぜ前傾姿勢をキープする必要があるのかというと、クラブをライ角通りに使えるということが1つの理由です。また、クラブに発生する遠心力を切らさずに振れるということも大きなメリットです。すなわち、かかとに体重がかかっていることで前傾姿勢が保たれ、遠心力がかかっているクラブと引っ張り合いの状態が生まれます。この均衡によってクラブヘッドは加速すると共に、安定した軌道を描くのです。クラブが長ければ長いほど遠心力を切らさないことが重要になってくるので、ドライバーが上手く打てないというような方は特に、切り返しで右足のかかとに乗ってみてください。

右足のかかとに乗った後は、両足のかかとに体重をかけて振り抜くと前傾姿勢をキープしたままインパクトできる。体と引っ張り合うことでクラブヘッドは加速し、軌道も安定するので飛んで曲がらないショットが打てる。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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