ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論球が飛ぶ!インパクトを作る方法

2018.01.18

ゴルフレッスンでは「ハンドファーストインパクト」という言葉がよく使われますが、アマチュアがハンドファーストを実践できているかといえば、そうでもないのが現実でしょう。そもそも「ハンドファースト」とは何でしょう?
答えはインパクトの際、手元がクラブヘッドよりも先行する状態で当たることです。なぜこの形を作る必要があるかというと、ボールに強い圧力をかけられるからです。体で作った大きなエネルギーを効率良くボールに伝える方法といってもいいかもしれません。
また、ハンドファーストでとらえるとクラブのロフトが立った状態で当たりますが、これも重要です。たとえばロフト角30度の6番アイアンは、30度の打ち出し角で飛び出すのではなく、ハンドファーストにとらえたぶんだけ打ち出しは低くなり、実際には20度前後で飛び出します。打ち出されたボールにはバックスピンがかかっているので、その影響で舞い上がり、放物線を描くのです。このときロフトが大きいほどバックスピンの回転数は多くなり、ボールは高く舞い上がります。

ボールはロフト角通りに打ち出されるのではなく、ハンドファーストにしたぶんだけ低くなる。

左手の甲でドアをノックするようにボールをとらえるとハンドファーストの形が作りやすい。

このメカニズムを知らず、ロフトがボールの高さに直接影響を与えると思うと、すくい打ちになり、番手通りの距離が出なくなってしまいます。すくい打ってしまうと、仮にヘッドが走ったとしてもインパクトで当たり負けしてしまい、大きなエネルギーを伝えることはできないのです。番手ごとの適正なバックスピンもかかりませんから、「何番で打っても距離が変わらない」というアマチュアは、このパターンに当てはまっていると思って間違いないでしょう。
クラブヘッドが上から下に動く運動の過程でボールをとらえ(ダウンブロー)、インパクトの瞬間にはハンドファーストの形になっていることが重要で、アイアンというクラブはこのように使ってこそ、本来の機能を発揮する道具なのです。

ドライバーでもハンドファーストにとらえることが同じく重要であり、飛距離を出すための条件といえます。「ドライバーでもハンドファースト?」と、いぶかしがるゴルファーがいるかもしれませんが、ティーアップされているボールに対してハンドファーストの状態で当てることは必須です。
地面を基準にすると、見かけ上はクラブヘッドが手元より先行しているように見えますが、ボールのとらえ方としては紛れもなくハンドファーストであり、こうして作られた強いインパクトによってボールを遠くに飛ばすことができるのです。

ドライバーもハンドファーストインパクト

一見するとクラブヘッドが先行しているように見えるが、実際には手元が先行する形でボールをとらえている。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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