ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論クラブに仕事をさせるには

2015.03.30

ゴルフレッスンではよく「ビジネスゾーン」という言葉が使われます。直訳すると「仕事の区域」になるこの言葉の意味はいったい何でしょうか?

実はこれ、スイング中のある部分のクラブの動きを指します。「ある部分」とは、ダウンスイングでクラブのシャフトが地面と水平まで下りてきたポジションから、インパクトを経て、フォロースルーで再びシャフトが地面と水平なポジションまで到達するまでの範囲です。つまりスイング中にクラブが描く円弧の下半分を「ビジネスゾーン」というのです。

ダウンスイングでクラブのシャフトが地面と水平まで下りてきてから、フォロースルーで再び地面と水平になるまでの範囲のクラブの動きがボールの行方を決定する

ダウンスイングでクラブのシャフトが地面と水平まで下りてきてから、フォロースルーで再び地面と水平になるまでの範囲のクラブの動きがボールの行方を決定する

なぜ「ビジネスゾーン」という名前がついているかというと、プロゴルファーはこの部分のクラブの動きの善し悪しで、稼げるか稼げないかが決まってくるといわれるからです。「クラブに仕事をさせる」などという表現がありますが、この部分でクラブが仕事をしてくれないことには商売にならないということで、それぐらい重要なスイングのパーツというわけですね。

ではビジネスゾーンでクラブがどのように動けばいいのかをご説明しましょう。まずビジネスゾーンの入り口、ダウンスイングでクラブのシャフトが地面と水平まで下りてきたポジションですが、ここをハーフウェーダウンといいます。ハーフウェーダウンではシャフトが水平であると同時にやや斜め前に展開し、クラブフェースの向きは正面かやや斜め下を向くのが正しいポジションです。

※真上から見た図です

A:ダウンスイングでシャフトが地面と水平になったとき、
クラブフェースは正面もしくはやや下を向きます。

B:フォロースルーでシャフトが地面と水平になったとき、
クラブフェースは後方もしくはやや上を向きます。

ハーフウェーダウンでクラブが正しいポジションにあると、インパクトでクラブフェースがスクエアになる確率が高く、クラブはそのままスイングプレーンに沿って動きます。そしてフォロースルーで再びシャフトが地面と水平なポジションまで到達したとき(ハーフウェーフォロー)に、シャフトはやや斜め前に展開、クラブフェースの向きは後方(背中側)かやや斜め上を向きます。

トッププロともなれば、ビジネスゾーンにおけるクラブの動きは概ね一緒だといわれます。スイングに個性があっても、ハーフウェーダウンでクラブが正しいポジションに収まらないことには、インパクトに間に合わないからです。

それに比べてアマチュア、特にアベレージゴルファーはこのビジネスゾーンにおけるクラブの動きが安定していません。ですから、ビジネスゾーンの入り口と出口のクラブのポジションを確認し、それらをつなぐような小さなスイング(ハーフスイング)でコツコツとボールを打ち続けることが、上達への近道といえるのです。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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