ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論シャフトの正しい使い方

2011.03.31

ボールをうまく打つためにはシャフトを使いこなすことが必要です。いくら体や手が正しく動いても、それがシャフトを伝わってクラブヘッドに届かなければ意味がありませんからね。しかしスイング中にシャフトがどう動いているか、正しくわかっている人は少ないのではないでしょうか。

シャフトはしなることによってボールを遠くまで飛ばします。もちろんまったくしならない硬い棒でもボールは打てますが、それだと遠くに飛ばすためには非常に大きなエネルギーが必要になります。力を効率的にヘッドスピードに換えるためには、シャフトがしなって戻るエネルギーを利用することが大事なのです。

プロゴルファーのシャフトがどのように動くかというと、まずテークバックではスイング方向(目標へクラブを振っていく方向)と反対側が膨らむよう弓なりにしなります。バックスイングの途中からはその反動でスイング方向が膨らみ、切り返しでもそのまま、ダウンスイングでは反動が始まり手が腰まで下りてきたときにはスイング方向と反対側に膨らみ、そのままボールをとらえます。
その後はインパクトの衝撃で多少ヘッドが押し返されるものの、基本的にはそのままスイング方向と反対側に膨らみながらフィニッシュまで動きます。

これが正しいシャフトの動きですが、アマチュアはなかなかこのようにしならせられないのが現実。インパクトでスイング方向と反対側に膨らむ形を「逆しなり」と言いますが、特にこの「逆しなり」がつくれないのです。手で打ちにいく結果ヘッドが遅れ、スイング方向に膨らんだままインパクトを迎えるアマチュアがほとんどです。
これがいわゆる「振り遅れ」で、フェースが開いてボールは右に飛んでしまいます。

このようにシャフトを正しく使えないアマチュアが多いために、先端が急激にしなり戻るように設計されたシャフトや、最初から左を向いたフックフェースのヘッドでサポートするわけですが、やはり正しくしならせられるのにこしたことはありません。
それにはコツがあって、ダウンスイングで下りてくるヘッドが手を追い越すのを待ってあげることです。もちろん手もトップオブスイングからアドレスの位置目がけて下りてくるわけですが、手が腰の位置まで来たぐらいで意識をヘッドに移し、手より先行してフォローまで抜けるようにするのです。昔から「右足の前で打て」と言いますが同じことです。
右足の前でフェースがスクエアになるよう、早めにヘッドを元のポジションに戻すことがボールをうまく打つ秘訣なのですね。

とはいえ、最初はシャフトのしなりをなかなか感じられるものではありませんから、極端に柔らかいシャフトのクラブで練習するといいでしょう。女性用のドライバーで打つのもシャフトの使い方を覚えるよい練習になりますよ。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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