ゴルフ理論

スコアアップにつながるゴルフ理論肩は横に回すのではなく縦に回すのです

2011.02.28

たまに練習場に行くと2階打席にサラリーマンのグループがいて、先輩が後輩に「肩が回ってないな~。もっと肩を回してごらん」「わかりました先輩!」なんて教えている場面に出くわしますが、こういうときってけっこう複雑な気持になりますね。

「肩を回せばボールはつかまる、飛ぶ」そう考えている人ってけっこう多いんじゃないでしょうか。しかし肩を積極的に回しているプロゴルファーはおそらくいないと思います。
え? プロは意識しなくても肩が回っているんだって? そうでもないんですよ。プロはアマチュアが考えるような肩の回し方はしていないんです。アマチュアが肩を横に回すとすれば、プロは肩を縦に回すのです。

肩を横に回そうとするとこのように上半身がふらついてしまいます。肩をこれだけゆすってしまうとジャストミートするのが難しくなるし、当たったとしてもボールにはスライス回転がかかりやすいんです。

これが肩を縦に回すイメージです。視界が変わりませんし、上半身がぶれにくいのでジャストミートしやすく、ボールがつかまります。これができればスライスとはおさらばです!

100を切れないレベルのアマチュアのほとんどがダウンスイングで右肩が前に突っ込んでいます。右手で打ちにいくからそうなるのですが、クラブが外から下りてくるしかないのでアウトサイドインのスライスになります。それを嫌がってフェースを無理やり閉じると今度はボールが左に飛び出してしまう。
この繰り返しでプレイしている人のなんと多いことか。とにかく右肩が突っ込んだら終わりなのです。

ボールを上手く打つコツはクラブを振ることです。当たり前じゃないか!って怒られそうですか、この当たり前のことがなかなかできないんですよ。前傾姿勢を保ちながらクラブを振り抜けばそんなにボールは曲がるもんじゃありません。
ところが右手でぶつけにいこうとするから右肩が突っ込んでクラブを振り抜けなくなってしまうし、振り抜くために体を起こしてしまうからフェースの向きが変わったり、ボールに力が伝わらなくなるのです。

前傾姿勢をキープしながらクラブを振り抜くというのはこういうことです。右肩をアドレスの位置より前に出さず、クラブヘッドをターゲットに向かって放り投げるようなイメージです。下を向いたまま振る、なんていう場合もありますね。

ゴルフ理論にはいろいろありますが、この動きはいいプロに共通しているといっていいと思います。もちろんそう簡単にはできないのですが、できるようになるためのドリルを2つ紹介しましょう。
1つめは左手で右の二の腕を押えておいて右手でクラブを振るドリルです。

右肩を残してクラブを目標に放り投げる感覚をつかんでください。そして2つめは両足でつま先立ちをして素振りをするドリルです。

つま先立ちだと前傾姿勢が崩れません。右肩も前に突っ込めないので、自然に肩を縦に回せるようになります。ぜひやってみてください。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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