マメ知識

ゴルフの雑学・マメ知識どうやってピンまでの距離を測るのか?

2014.09.29

ゴルフで使う距離測定器にはレーザー式とGPS式がありますが、どういう仕組みで距離を測るかご存じでしょうか?

レーザー式はピンに向かってレーザーを発射し、跳ね返って戻ってくるまでにかかった時間で距離を測定します。

レーザー式距離測定器

レーザー式距離測定器 目標物にレーザー光線を当て、戻ってくるまでの時間で距離を計測する。

目標物にレーザー光線を当て、戻ってくるまでの時間で距離を計測する。

一方、GPS式は複数の人工衛星によってボールの位置とグリーンセンター、もしくはフロントエッジの2点の緯度と経度を測定することで距離を算出します。あらかじめそのホールのグリーンのセンターやエッジの緯度と経度が入力されているんですね。

GPS式距離測定器

GPS式距離測定器 人工衛星でボールのある場所Aの位置情報を取得し、あらかじめ入力されている目標B(グリーンセンターなど)までの距離を2点の緯度・経度をもとに計算する。

人工衛星でボールのある場所Aの位置情報を取得し、あらかじめ入力されている目標B(グリーンセンターなど)までの距離を2点の緯度・経度をもとに計算する。

どちらの精度が高いかといえば、レーザー式でしょう。その誤差は1ヤード以内といわれています。これに対し、人工衛星を使って位置を認識するGPS式は誤差が3ヤードといわれますし、表示されるのはピンまでの距離ではなく、グリーンセンター、もしくはフロントエッジといったデータ入力されている地点までの距離なので、若干の距離の補正が必要です。

となれば、レーザー式のほうが使い勝手がいいかというとそうでもありません。レーザー式はピンが見えない場所からはピンまでの距離を測定できないのに対し、GPS式はピンが見えなくてもグリーンまでの距離を測定できます。また、レーザー式が表示するのはピンまでの直線距離なので、打ち上げや打ち下ろしといったボールのある位置とピンのある位置の高さが違う場合、表示距離だけで番手を選ぶとショートやオーバーという結果になります。
たとえば打ち下ろしのパー3でティグラウンドからピンまでの直線距離が150ヤードだとしても、水平距離は120ヤードしかないという可能性があるのです。それに気付かず、150ヤードという情報だけで7番アイアンをチョイスしたりすると、ダイレクトで奥のOBゾーンに飛び込むということになりかねません。

ただ、レーザー式の最新モデルには勾配計算機能がついているものもあって、直線距離と同時に、実際に打つべき距離を表示してくれます。ピンまで120ヤードの打ち上げだけれども、実際に打つべき距離は135ヤードだとか、逆に120ヤードの打ち下ろしは100ヤード打てばいいとか、弾道をシミュレーションして何ヤード打てばいいのかを教えてくれるので便利です。

スコアメークしたいのならば、絶対に距離測定器は購入すべきですが、どのタイプにするかは用途と予算に応じて選ぶといいしょう。アベレージゴルファーが普段のラウンドで使うなら、価格が手軽で操作も簡単なGPS式で十分でしょうし、もっと厳密に距離を把握してプレイしたいというならレーザー式がおススメです。

機能的に最高なのは勾配計算機能付きのレーザー式でしょうが、5万円以上と高価ですし、競技で使うことはできません。ローカルルールで距離測定器が認められる競技でも、勾配計算機能付きのモデルは使えませんので注意してください。競技と兼用するなら単機能のレーザー式がおススメですし、距離感を養いたいのなら勾配計算機能付きがいいと思います。

絵と文
Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

「マメ知識」の記事一覧へ