マメ知識

ゴルフの雑学・マメ知識ゴルファーが知らないうちにやっている「いいこと」って?

2012.04.26

ゴルフ場は環境破壊だとか、非常時にゴルフなんてやってケシカランだとか、とかく悪者にされがちなのがゴルフ。しかしゴルフ場があることによって自然が守られているという事実をご存じでしょうか?

ゴルフをプレイしているとき、動物に出くわしたことはありませんか? ウサギやリスを見かけるとなんだか得した気持ちになりますよね。ゴルフ場における哺乳動物の出現率のデータを調べてみると、ウサギは58%、リスは33%です。けっこう高い数字だと思いませんか? つまり彼らに出会っても何ら不思議ではないんですね。そのほかイノシシ48%、鹿32%、アナグマ17%、狸に至っては実に80%の出現率を誇ります。これらの動物にとってゴルフ場は絶好の棲み家だということです。

ゴルフ場にいるのは哺乳類だけではありません。鳥もいれば、虫もいますし、川が流れていれば魚も泳いでいます。生物という広い意味でとらえれば、木や植物の宝庫であることも間違いありません。平均100ヘクタールの広さを誇るゴルフ場には、草地、林、池、砂地など、動物の生息に不可欠な環境の多様性が備わっており、自然界にとって大切な役割を果たしているのです。環境省のレッドデータブックに載っている絶滅危惧種の中でゴルフ場にいるものは、哺乳類が5種、鳥類が16種、昆虫類が6種、魚類が4種です。植物では広葉樹が8種、果樹が1種、草本が7種であり、合計47種類が確認されています。もしゴルフ場がなかったらこれらの生き物は絶滅してしまうかもしれないわけですから、実はとても重要な場所なんですよ。

ゴルフ場が自然環境を守る役割を果たしているとすれば、そこでプレイするゴルファーも同じく自然に貢献しているといえますし、実際に緑化に貢献している場合もあります。というのも、環境緑化および環境保全の推進活動を行うため、昭和51年に公益社団法人ゴルフ緑化促進会が設立され、その趣旨に賛同する会員ゴルフ場でプレイする場合、料金に1日50円の緑化協力金が含まれているのです。そこからゴルフ場の集金手数料と事務局費を差し引いた40円が河川敷や国立公園の緑化・美化、校庭の芝生化といった地方緑化事業に使われていて、東日本大震災では仮設住宅で暮らす被災者に植物のプランターが届けられました。ゴルフ界が一丸となってけっこういいことをやっているのですが、おそらくこの事実を知るゴルファーは少ないことでしょう。

ゴルフをしない人たちにとって、ゴルフは贅沢なスポーツであり、マスコミからはことあるごとに目の敵にされがちです。しかしそのほとんどを歩くことに費やすゴルフは健康にいいですし、人生の何たるかを思い知ることができる深遠な遊びです。さらには自然を維持する役割まで果たしているのですから、われわれゴルファーはもっと胸を張ってもいいのではないでしょうか。
「ゴルフなんて…」と否定されたら、「でもね、ゴルフ場は生態系の維持に役立っているんですよ。それに50円の緑化協力金というものがあって、プレイすること自体が全国の緑化に一役買っているんです」と説明してあげてください。

広大な敷地と環境の多様性という条件を満たすゴルフ場は生物にとって絶好の棲み家。ウサギが出現する確率は58%とけっこう高いのです。

広大な敷地と環境の多様性という条件を満たすゴルフ場は生物にとって絶好の棲み家。ウサギが出現する確率は58%とけっこう高いのです。


Honda GOLF編集部 小林一人

Honda GOLF編集長のほか、ゴルフジャーナリスト、ゴルフプロデューサー、劇画原作者など、幅広く活動中だが、実はただの器用貧乏という噂。都内の新しいゴルフスタジオをオープンし、片手シングルを目指して黙々と練習中。

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