宮里 藍プロ特集

Honda GOLF限定のインタビューや動画スペシャルイベントレポート2014

EVENT REPORT 2014

年末に東京の Honda ウエルカムプラザ青山で行われる毎年恒例のイベントが3回目を迎えました。今年は企画の段階で、「子どもたちのイベントにしたい。できればぜひ一緒に体を動かしたい」と宮里 藍プロからご提案をいただきましたので、体の大切さをテーマにした2部構成のイベントを行うことになりました。

2014.12.25

第1部宮里藍プロと一緒にトレーニング体験

第1部は宮里 藍プロが7年前から師事しているアスレチックトレーナーの山本邦子氏による、ヨガをベースにしたエクササイズの指導

子どもたちとぜひ一緒に体を動かしたい

オープニングで宮里 藍プロが登場すると広い場内に一瞬緊張が走りました。初めて見る宮里 藍プロに子どもたちは緊張したのでしょう。しかし開会の挨拶をする宮里 藍プロのやさしい雰囲気に安心したのか、すぐに笑顔が戻りましたね。

そしていよいよ実践です。まずはその場で前屈し、それぞれの体の柔軟性をチェック。続いて床にうつぶせになり、手足を伸ばして床から離します。その姿勢から左右にくるりと回りました。次は両足を伸ばして座った状態から前屈して両手で足をつかみ、その姿勢から体を丸くしてまた左右に回転します。

次に両足を揃えて立ち、足首、ヒザ、股関節の3か所にタイヤがあるとイメージして、それらが一緒に動くようにお尻を落としその姿勢で呼吸をします。かかとをつけたまま、さらにお尻を床まで下ろし、両手をついて自分のおへそを覗き込むように足の間に頭を入れます。そこからお尻を持ち上げてひざを伸ばします。

「さっきより体が軟らかくなったと感じる人いますか?」と山本先生が訊ねると、多くの子どもたちが頷きます。ここまでが呼吸や体のつながりを意識しながら動くことをテーマにしたセッションでした。

続いてのセッションのテーマとなったのが「バランス」です。平均台のように左右の足を縦に揃えて立ち、目をつぶります。目が開いていればなんとかバランスをとって立つことができても、目をつぶると途端にバランスがとりにくくなることを体験しました。

こうして、動きのつながりや股関節の重要性、呼吸との連動、視覚と動きの関係といった重要な要素を含んだエクササイズを行った子どもたち。最後の10分間はヨガ的な動きを行って、第1部は終了しました。

第2部宮里藍プロ トークショー

第2部はこのイベントに対する宮里 藍プロの「想い」をなるべく多く、そして深くみなさんにお伝えすることを目的としたトークショー

子どもたちに「想い」を伝えたい

第2部の冒頭では、宮里 藍プロから「体を動かす楽しさを子どもたちに伝えたいという想いがあり、そういう機会を設けたいという考えから提案をしました。なぜなら、早い段階で、違う視点から体を動かすのはすごくいい刺激になると思ったからです」と第1部にこめた想いが明かされました。

この日集まった子どもはゴルフだけでなく、他のスポーツに取り組む子どもたちも大勢いましたので、ゴルフに限定しないエクササイズとお話で、運動とはどのようなものか、ということを考えるよい機会になったのではないかと思います。

自分自身子どもを持つ親として、どうしたら宮里 藍プロのように育つのかとても興味がありましたので、小さい頃のご両親との関係について掘り下げて質問もしてみました。なんと、宮里 藍プロはご両親からゴルフをやりなさいと強制されたことは一度もないそうです。

「両親はいろんなことを好きにさせてくれました。でも、勉強だけはしっかりしなさいと言われましたね。勉強さえすれば、ゴルフもしていいし、バスケットもしていいし、友達と遊ぶのもよし、最終的に自分が好きなことをやりなさいという感じだったので、その距離感がよかったんだと思います」

「実家から練習場まで30分車の中で時間があったので、そこが親子のコミュニケーションをとる時間でした。ゴルフという共通言語があったので、父とはどんなことでも包み隠さず話す土台ができあがっていましたね。お子さんの話をちゃんと聞いてあげるというのはすごく大事ではないでしょうか」
子どもと適度な距離感をとるのは本当に難しいことだな、と日々実感しますが、会話をすることが大事だと宮里 藍プロは教えてくれました。

短い時間ではありましたが、ここで全部は紹介できないぐらい宮里 藍プロのキラキラと輝く言葉に満ち溢れた1時間だったと思います。集まってくれた子どもたちには凄く刺激になったでしょうし、全員に配られた直筆サイン入りのポストカードとネーム入りのボールは嬉しかったでしょう。また、最後のハイタッチ会で直接触れ合えたことで、彼らの中に少しでも何かの変化が起きたとしたら、このイベントを行った甲斐があるものです。

取材・文/Honda GOLF編集長 小林一人

子どもたちから宮里 藍プロへ
心のこもったメッセージ


イベント開始前には、宮里 藍プロへのメッセージボードが用意されました。
参加する子どもたちは、宮里 藍プロへの応援メッセージを真剣な眼差しで書き込んでいました。

宮里 藍プロからイベントに参加されたみなさまへのメッセージ


「年末のお忙しいなか、来ていただいてありがとうございます。今シーズンはちょっと不甲斐ない1年だったんですけど、自分の中でパッティングという大きな課題をいただいた1年だったと思います。

そのなかでしっかりと自分自身を受け入れて、次に進む作業がすごく重要だな、と改めて感じた1年だったので、まだまだ経験していないことがあったか、という新鮮な気持ちで今シーズンを終えることができました。来シーズンまだまだ苦戦するかもしれないけれど、自分としてはそれを受け入れて、自身の力でしっかりと乗り越えていければと思っています。そしてメジャーチャンピオンになれるようしっかりと準備をして、日々努力していきたいと思います。

本当にHondaさんも含めて、たくさんの方にいろいろ応援していただいて、いまの自分があると思っています。驕らずにしっかりと頑張っていきますので、みなさま今後ともよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!」

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