ニベ
分類
スズキ目スズキ亜目ニベ科ニベ属
学名
Nibea mitsukurii
別名
イシモチ、グチ、シラグチ、アカグチ
分布
新潟県から島根県までの日本海沿岸(少ない)、東北三陸地方(少ない)、仙台湾から九州南岸までの太平洋岸、瀬戸内海(少ない)に分布。
大きさ
最大で70cmになる。
釣期
4~12月に釣れ、最盛期は7~9月。
棲んでいる場所
近海の砂泥底に棲む。
生活史
産卵期は春から夏で、外洋に面した浅い砂底の底層を遊泳し、多毛類や甲殻類などの底生動物を捕食する。浮き袋を使ってグーグーと鳴き、特に繁殖期の雄は盛んに求愛音を発する。
特徴
体側の側線上方の各鱗には1枚ずつに黒斑があり、黒斑列は後方上から前方下に向かう斜線となって尾柄部まできれいに並ぶ。よく似たシログチ(イシモチ)とは、鰓蓋の上にやや大きな黒斑がないことで区別することができる。
主な釣り方
外洋に面した砂浜や堤防からドウヅキ仕掛けの投げ釣りでねらう。ポイントは「ヨブ」と呼ばれる波浪によってつくられた海底のくぼみで、離岸流が沖に払い出している流れの筋もよい。濁りを好み、日中よりも夜釣りに分がある。エサはイソメ類で、イワイソメがベスト。
美味しい食べ方
クセのない白身で旬は春から夏、近縁のシログチより水っぽくなく締まっている。皮目に独特の風味があるので、刺身は皮霜造りがよく、塩焼きは絶品で、ムニエルやフライも旨い。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。