メバル
分類
スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属
学名
Sebastes inermis(アカメバル)、S. ventricosus(クロメバル)、S. cheni(シロメバル)
別名
標準和名「アカメバル」「クロメバル」「シロメバル」3種の総称
分布
北海道南部から九州にかけての沿岸部。
大きさ
釣れるものは20cm前後が多く、最大で35cmを超えるものもいる。
釣期
周年釣れるが、11~4月ごろがハイシーズン。
棲んでいる場所
浅場の岩礁域や海藻の茂る場所を好む。アカメバルはガラモ場やアマモ場に多く、クロメバルはより外洋に面した場所に多く、シロメバルはより内湾に多い。
生活史
カサゴなどと同じく卵胎生で、メスは12~2月ごろに数千尾の稚魚を産む。稚魚は海藻などに集まって成長し、初夏にやや深い藻場へ移動する。2~3歳でほとんどの個体が成熟する。成長スピードは遅めで、5歳でも20cm程度である。
特徴
夜行性で、名前のとおり目が大きく、視力がよい。岩礁の周囲を群れで遊泳するが、頭を上に向けて中層で立ち泳ぎしていることもある。
肉食性で、多毛類や甲殻類のほか、小魚なども捕食する。
従来は1種と考えられていたものが近年になって分類された。背面が黒く(青味がかることもある)、胸ビレも黒いクロメバル、全体的に赤みを帯びたアカメバル、やや色の薄いシロメバルの3種。胸ビレの軟条の数で見分けることができ、それぞれ16本、15本、17本である。
主な釣り方
岸からは、電気ウキにエビやイソメのエサでねらう夜釣りのほか、ルアー釣りが大人気。沖釣りではドウヅキ仕掛けでエビやイワシをエサにして釣る。
美味しい食べ方
定番の煮付けがやはり美味しい。型のいいものは刺身にもできる。塩焼きや干物のほか、小型は空揚げにするといい。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。