マダコ
分類
八腕目マダコ科マダコ亜科マダコ属
学名
Octopus vulgaris
別名
タコ
分布
本州北部以南の琉球列島を除く全国沿岸。
大きさ
最大で60cm前後、3kg以上になる。
釣期
5~10月ごろ。夏場がハイシーズンである。
棲んでいる場所
沿岸で海底が砂礫や岩礁の場所に生息。
生活史
夜行性で、日中は岩の下などに作った巣穴に隠れている。夜になると巣から這い出てエサを探す。
春から初夏に交尾を行ない、岩陰に楕円形の卵を産む。その数は数万から十数万個におよび、メスは卵のそばに寄り添ってふ化するまで世話をする。約1ヵ月で子ダコが生まれると、ほとんどのメスは寿命を終える。
特徴
8本の腕を持ち、体は伸縮性があって非常にしなやか。さらに体表には色素細胞が密集しており、数秒ほどで体色を周囲の色に合わせてカモフラージュすることができる。
なわばり意識の強い生き物で、強い個体が環境のいい巣穴を確保する。外敵に襲われるとスミを吐いて相手の目をくらますことでも知られる。
主な釣り方
堤防などでは、岸際にタコテンヤ(オモリにハリが付いたタコ釣りの道具)を落とし込んで探る。沖釣りではやはりタコテンヤにイシガニなどをセットし、手でイトを操作してねらう。
美味しい食べ方
塩をまぶしてよく揉み、それを大きな鍋で丸茹でにする。茹でたてがいちばん美味しい。ほかには天ぷらやタコ焼き、刺身でも食べられる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。