- 分布
- 北海道から南シナ海までの全国沿岸~沖合い。
- 大きさ
- 30cm前後が多いが、50cmに達するものもいる。
- 釣期
- 3~12月ごろで、夏場が最盛期。
- 棲んでいる場所
- 沿岸の岩礁域に居着くタイプと、沖合いを群れで回遊するものがいる。
- 生活史
- 回遊するタイプのマアジは東シナ海で繁殖行動をとり、黒潮に乗って東アジア沿岸に分散するとされる。幼魚は流れ藻に付くなどして成長し、2~3年で成魚となる。回遊型は沿岸~沖合いの中層や底層に見られ、群れを作って泳ぐ。春には暖流に乗って北上、秋に南下するというサイクルで季節ごとに回遊している。
- 特徴
- 背中は暗い緑色で側面は金色、腹側は銀白色。だが、生態によって色や体型が少し異なる。沿岸の岩礁に居着くタイプは体色が黄みがかっていて、比較的体高がある。一方の回遊型は全体的に黒っぽく、体型も居着き型と比べて細長い。
また、尾ビレの前に「ぜんご/ぜいご」と呼ばれるトゲのようなウロコが並んでいる。
おもなエサは動物プランクトンや甲殻類、多毛類など。
- 主な釣り方
- 群れが接岸している時は、堤防などからサビキ釣り、ウキ釣り、ルアー釣りでねらえる。沖釣りでは1年中楽しめる人気魚種。ビシアジ釣り、ウイリー釣りなどでねらう。
- 美味しい食べ方
- 刺身や塩焼き、干物など、いずれも美味い。その他になめろう、たたき、フライなど。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。