キュウセン
分類
スズキ目ベラ亜目ベラ科キュウセン属
学名
Halichoeres poecilopterus
別名
アカベラ(メス)、アオベラ(オス)、ギザミなど
分布
南西諸島を除く函館以南に生息。ほかに朝鮮半島、東シナ海、南シナ海沿岸。
大きさ
20cm前後から、オスは最大で30cmを超えるものもいる。
釣期
5~12月ごろ。
棲んでいる場所
内湾を好む傾向があり、岩礁の周囲や石の多い砂底に生息する。若魚は大きな潮だまりなどでも観察できる。
生活史
肉食性で、海底付近をゆっくりと泳ぎ回って甲殻類や多毛類などを捕食する。休む時は砂に潜る習性があり、冬はそこで休眠する。
地域差はあるが、産卵期は6~9月ごろ。
特徴
体表はぬめりに覆われ、ウロコが大きい。メスは黄褐色で、背中と側面に黒い縦帯が入る。一部は成長するとオスに性転換する。
オスはメスよりも大きくなる傾向があり、黄緑色と紫色が目立つカラフルな体色。
小さな口と硬い歯でエサをちぎるようにして捕食する。
主な釣り方
関東では雑魚扱いされているが、関西では釣り・料理ともに人気が高い。投げ釣り、または沖釣りでねらう。
美味しい食べ方
大型が釣れたら刺身がおすすめ。クセのない白身で美味しい。塩焼き、煮付け、空揚げなど幅広い調理法に合う。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。