- 分布
- 日本近海を広く回遊するが、日本海では稀。
- 大きさ
- 最大で2mを超える。
- 釣期
- 回遊魚のため地域や年によって異なる。琉球列島や小笠原諸島ではほぼ周年、九州以北では夏から秋が釣期。
- 棲んでいる場所
- 外洋の表層を広く回遊する。
- 生活史
- 熱帯性のマグロで、水温18~31℃の海域に分布する。熱帯・亜熱帯域で広く産卵し、産卵期は赤道域では周年、西部太平洋では4~7月で南方ほど早い。仔稚魚期から強い魚食性をもち、魚類、イカ類や甲殻類を捕食する。満1歳で55cm前後、満2歳で1m前後となって成熟する。日本の沿岸では産卵後の個体が夏から秋にかけて北上し、冬に南下する季節回遊がみられる。寿命は満8歳以上。流木やパヤオにつく習性が強い。
- 特徴
- 体型は紡錘形でやや細長く、体側に黄色い部分がある。胸ビレは長く、その先端は第2背ビレの下に達する。第2背ビレと臀ビレは黄色く、成長に伴って鎌状に長く伸びる。小離鰭も明瞭に黄色い。若魚の体側下部には小白斑が列をなして並ぶ。
- 主な釣り方
- 5kg級までの幼魚は、カツオとの両ねらいの乗り合い船で、活イワシエサの泳がせや一本釣り、ルアーで釣れる。相模湾では、複数のパヤオが設置された2007年から20kgを超える成魚が毎年回遊するようになり、多くの乗合船が出て一大ブームが湧き起こっている。成魚の釣り方はオキアミエサのコマセ釣りとルアー釣りに大別され、それぞれに釣技が年々進歩してキャッチ率が上がっている。
- 美味しい食べ方
- マグロ類の中では赤身が薄く、味はあっさりとしているが、脂が乗ったものは大変に美味。生食では刺身のほかヅケやカルパッチョに、焼き物ではムニエルなどの洋風料理に合い、フライや汁物も旨い。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。