- 分布
- 海道以南の全国沿岸。南方のほうが比較的数が多い。
- 大きさ
- 最大で30cmほどに成長する。
- 釣期
- 沖釣りではほぼ周年。堤防や磯では、産卵のために浅場にやってくる夏から秋にかけてがメイン。
- 棲んでいる場所
- 水深200m以浅の砂泥底、岩礁域。
- 生活史
- 産卵期は夏場で、沿岸の砂底に産み付ける。幼魚は浅海の海藻帯などに見られ、成長するにつれ沖へと出て行く。
エサを捕食する際は、水を口から砂地に吹きつけ、海底の甲殻類や多毛類などを巻き上げて食べる。
- 特徴
- 名前のとおりザラザラとした丈夫な皮に覆われている。
小さなオチョボ口には頑丈な歯が付いていて、貝などの硬いエサも砕くことができる。
また、ヒレを器用に動かして水中で静止しながら捕食できるため、釣り人が気づかないうちにエサをとられてしまうことがよくある。そのため、エサ取り名人の異名を持つ。
- 主な釣り方
- 岸からは投げ釣り、ドウヅキ仕掛けのブッコミ釣りでねらう。
沖釣りでも3本バリ前後のドウヅキ仕掛けにアサリのエサでねらうことが多い。
- 美味しい食べ方
- 肝が大きくなる冬場が旬。刺身や肝和え、ちり鍋が美味しい。夏は肝が小さいものの、肉質は冬に優るとされる。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。