カネヒラ
分類
コイ目コイ科タナゴ属
学名
Acheilognathus rhombeus
別名
ヒラボテ、オクマボテ、サンネンシュブタ
分布
濃尾平野以西の本州、九州北部に自然分布するが、霞ヶ浦周辺に移植されて関東平野に定着している。
大きさ
最大12cmに達する。
釣期
1年中釣ることができるが、最盛期は春から秋。
棲んでいる場所
河川下流の緩流域とそれに続く用水路、平野部の大きな湖沼に棲む。
生活史
数少ない秋産卵型のタナゴで、産卵期は7~11月におよび、最盛期は10、11月。二枚貝の中にほぼ1週間おきに数回に分けて産卵し、1回に数十粒の鶏卵形の卵を産み込む。受精後4日で約3mmの仔魚が孵化するが、その後の発育は春産卵型の他の多くのタナゴに比べて極端に遅く、貝から泳ぎ出るのは翌年の5月中旬から6月上旬となる。1年で成熟し、寿命は2、3歳。
特徴
タナゴ類の中では大型となり、体は側偏して体高が高い。他のタナゴより背ビレと臀ビレの軟条が多くて基底が長く、大型になると鰭条も伸びるので鰭が大きく見える。側線は不完全で1対の口ヒゲは短く、肩部の濃青緑色斑は三角形で明瞭、体側後半に青緑色の縦帯が走る。産卵期の雄は背方が青緑色に輝き、頭部側面と体側腹方が淡桃色を呈して美しい。
主な釣り方
タナゴ専門のタックルが望ましいが、大型なので一般的な淡水小物釣り仕掛けでも釣れる。ウキ釣りやミャク釣りでねらう。
美味しい食べ方
キャッチ&リリースが基本。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。