アカイサキ
分類
コウイカ目コウイカ科コウイカ属
学名
Sepia lycidas
別名
モンゴウイカ、マルイチ、コウタイカ
分布
茨城県・石川県から九州南岸までの沿岸域、瀬戸内海、東シナ海大陸棚域に分布。
大きさ
最大で胴長40cmになる。
釣期
周年釣れるが、4~12月が釣期で春と秋に最盛期がある。
棲んでいる場所
通常は水深50~100m以浅の砂泥底の底層に棲み、産卵期には水深30m以浅に移動する。
生活史
産卵期は3~6月で、浅場に移動してきた雌雄が交接・産卵する。卵は長径26mm、短径14mmの先が尖った長卵形でコウイカよりもかなり大きい。親は海藻や沈木などに1粒ずつ卵を産み付け、砂をまぶしてカムフラージュする。孵化後の成長は速やかで、甲殻類、軟体類や小型の魚類を捕食し、冬には体重が1kgに達する。寿命は1年で翌春に産卵すると死亡する。近縁のコウイカと比較すると内湾性が弱く、湾口部を中心に生活する。
特徴
コウイカに似るがより大型になり、胴の背面には多数の横縞のほか、唇型の斑紋が散ることが特徴。ただし、唇型の斑紋は小型個体では薄い個体もいるので注意を要する。また生時には、胴の全周にわたる鰭の基部に蛍光グリーンの線が走り、これは斑紋が不明瞭な小型個体の区別点として有効。
主な釣り方
コウイカと同じエギングタックルでねらえるが、ポイントはより水深があって泥っぽくない場所を選ぶとよい。エギの色はアオリイカほどシビアでなく、ピンクとオレンジがあれば充分。潮通しが良くて水深がある堤防などでは足元まで回遊してくるので、コウイカ用のスッテをセットしたドウヅキ仕掛けが有効。
美味しい食べ方
旬は冬とされ、肉厚の身は歯切れがよく、深い旨みがある。その旨みは火を通すと増し、天ぷらは絶品。もちろん刺身もいけるが、フライや焼き物がお薦め。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。